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福井県知事 再稼働巡りけん制
4月24日 20時54分

関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡って、大阪市の橋下市長らが藤村官房長官と会談し、8項目の提案を申し入れたことなどについて、福井県の西川知事は、記者会見で「国のエネルギー政策における原子力の位置づけを理解したうえで議論すべきで、政治的な材料にすべきではない」と述べ、けん制しました。

西川知事は、記者会見で、大飯原発3号機と4号機の運転再開を巡り、大阪市の橋下市長や京都府、滋賀県の両知事が相次いで提案や提言を政府に申し入れたことについて、「現状の国のエネルギー政策における原子力の位置づけを理解し、自覚したうえで議論すべきで、政治的な材料にすべきではない。日本の将来や国家の安全、国益を考えて判断する必要がある」とけん制しました。
そのうえで、西川知事は「お互いに理解し合うことが必要で、誤解があってはいけない。消費地に対して政府がはっきりと説明し、理解してもらうことが大事だ」と述べ、政府が関西圏の理解を求めていく必要があるという考えを示しました。
また、西川知事は「関西が納得するまで運転再開の判断をしないということか」という質問に対し、「政府が関西圏に十分な説明をするなかで、政府として『理解された』と判断するかどうかにかかっている」と述べ、運転再開の判断にあたっては政府が関西圏の理解を得るための努力をするかどうかを見極めていく考えを示しました。

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