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最も参考になったカスタマーレビュー
43 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
主観的な一作。そして有意義な一作。,
By にゃん太郎 "にゃん" (東京) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 不育症戦記 生きた赤ちゃん抱けるまで (創美社コミックス) (コミック)
自分も不育症で(最終的に子供はあきらめましたが)おお、こんな本が。と思い手に取りました。胎児を妊娠してもそのたびに流産、死産を繰り返してしまう「不育症」。「死」という世間的に重すぎる部分がかかわるために不妊治療以上に世間に存在や実態が知られてこなかった病気。 この本は漫画家の作者が自らの体験をもとにその実態をつづったコミックエッセイです。 子供を最悪の形で失う母親の悲しみ、実際に受ける処置の肉体的な痛みや苦しみ、そして病気の治療法や対処法が「体験を語る」という方法で読みやすく具体的に描かれており、体験した身として、うんうん、と頷きながら読めました。 妻を支えようとして平静を保とうとする(しているように見える)夫に 「一緒に泣いてくれない。冷血!」 と罵ってしまう場面は一瞬なんという事を・・・という感を受けますが、同時にアンデルセン童話にあった「赤ちゃんが死んでしまったお母さんは悲しみが大きすぎて家族のみんなも悲しんでいること、お母さんを心配していることもわからなくなってしまったのです。」という一説を思い出させます。 この状態に陥った人の精神的動揺や視野狭窄まで正直に描いているので普通の状態で読むととまどう部分もありますが、そういう意味でもリアルであり、七転八倒のすえ赤ちゃんを最後に無事出産しているので、今その状態にある人にとっても希望が持てます。 なにより今まである種「言葉にするのもはばかられてきた」「ほとんど誰も顔を出して語る強さをもてなかった」この病気を一般向けに描いた有意義な一作だと思います。
33 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
号泣しました,
By
レビュー対象商品: 不育症戦記 生きた赤ちゃん抱けるまで (創美社コミックス) (コミック)
偶然見かけて買いました。不育症の体験記は少なく、漫画では初めて見ました。 読んでる途中から涙が止まりませんでした。 私自身も数度の流産の末、不育症検査・治療を経て ようやく我が子を抱くことができました。 身内の妊娠が辛い気持ち、また駄目かも?と思いながらの日々、 誰にも言えなかったけど私もそうだったよ〜!!!と 涙しながら頷いていました。 不育症治療中の方にも、そのご家族の方にも是非読んでほしい1冊です。
10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
生きた心情の吐露,
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レビュー対象商品: 不育症戦記 生きた赤ちゃん抱けるまで (創美社コミックス) (コミック)
今まで取り上げられるのことの少なかった「不育症」について有名漫画家が語り、賛否両論を得ている作品です。 実際、読んでみると不愉快になる描写が少々あります。 一番驚いたのが、作者の長女が保育園で怪我をして運ばれた所が 次女を死産された病院だったときの作者の心の声。 「『自分に関係のないことで』なんであの病院に行かないといけないの」 これにはかなりショックを受けました。 しかし、きれいごとに留まらず、喪失感、周りの人の無理解に対する怒り、 妊娠した姉妹への妬みなど、マイナスの感情を正直に描いたところに 本作の価値があります。 「母親」が清らかで優しくて強いという神話のために、 泣くことも怒ることもできず苦しんでいる女性がたくさんいますが、 皆母親である前に生の人間なのです。 本作は、不育症に関する知識を得るためというより、 流産や死産で傷ついた女性の生の心情を理解するための書だと思います。
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