<ブログにはユル〜い書き込み>
“美人過ぎる市議”がピンチだ。
タレントと議員の二足のわらじで注目された埼玉県新座市の立川明日香市議(27)が、20日市選管から当選無効の決定を受けた。市民から選管に「市に生活の本拠がない」と当選の異議申し立てが出されていたのである。
立川市議は今年2月19日の新座市議選で初当選。児童養護施設で育った過去や、1児の母であることなど経歴も話題になっていた。
後援会の担当者は、「今回の決定には、不服申し立てする方向で進めています」と言う。「当選後、3月中は議会に出席し、4月からは駅前でのビラ配りや会派の集まりに出て意見交換をしています」と議員としての仕事はしていたと主張した。同じ会派の同僚は、「まじめで一生懸命。福祉問題を中心に、地域に根付いてやっていきたいと言っています。若い人の支持もあると思う」と評価した。
ところが、新座市選管の担当者の説明は全く逆。呆れたようにこう話すのだ。
「昨年9月に転入したのに、水道は10月から今年1月末まで使用量ゼロ。電気は9月から今年2月末までほとんど使用実績がない。ガスを使ったのは今年2月から。家族に事情を聴くと、当選まではもともと住んでいた東京都練馬区にいたと話していました。議員は地域の代表。ただ住民票を移せばいいわけじゃない」
当選無効を知らされた後の会見で立川市議は、「居住実態とは何なのか、選管から説明がなかった」と不満を口にしたが、後の祭り。確かに、自覚がなさすぎた。
ブログにも、政治家らしからぬユル〜い書き込みが目立つ。
「今午前中の議会が終わり、お昼休憩中に書いてるんですが、市長の声は、初めて聞いたときから銀河鉄道999の車掌さんの声に似ていると思ってました」
議場で真剣に頭を働かせているのか? 美人候補に投票する時は熟考した方がいい。
(日刊ゲンダイ2012年4月21日掲載)