ソウル永登浦警察署は24日、酒に酔ってコンビニの従業員を刃物で数回切りつけ、殺害しようとした容疑で、朝鮮族のU容疑者(31)を逮捕した、と発表した。考試院(受験生向けの貸し部屋)に一人で住み、職に就いていなかったU容疑者は、今月21日午後1時ごろ、泥酔状態でソウル市永登浦区大林洞のコンビニを訪れ、酒を買おうとした際、口論になった女性店員(19)を切りつけ、逃走した疑いが持たれている。コンビニを訪れたU容疑者は、たばこや瓶ビールなどをレジに置いた後、女性店員に「(ビールの)瓶を開けてくれ」と依頼した。これに対し女性店員が「ここは酒を飲む所ではありません」と告げたところ、U容疑者は「俺を馬鹿にするのか」と言い、かばんに中にあった刃渡り13センチのナイフを取り出し、女性店員の胸や腹を切りつけた。7回切りつけたところでナイフの刃が折れたため、U容疑者は逃走した。
女性店員は倒れる前、コンビニの電話機の受話器をレジの上に置いたため、命が助かった。このコンビニでは今年2月、受話器をレジの上に置いた後、一定時間が経過すると、自動的に警察に通報する「無ダイヤリング・サービス」に加入していた。警察は2時間後、現場から80メートル離れた考試院でU容疑者を検挙した。