『自己免疫力を高めて、アトピーと仲良くしながら治していく』


普段の暮らしを見直そう 

 東京都町田市、東急田園都市線すずかけ台駅からわずか徒歩2分、色とりどりの元気のいい花があふれている『すずかけ台診療所』。
 平成5年から開かれている月1回ののセミナーを訪れた。
 先ず、波動計測オペレーターによる身近な食品や洗剤などを使ったデモンストレーション。
 実際に自分の波動を図ったりしながら、集まった10人ほどの「へぇ〜」という感嘆符が飛び交う。その後、下浜紀子院長によるEM全般についての使い方や食生活、環境についての話。更に健やかな生活習慣作りのアドバイスなどなど・・・
 「アトピーが改善した!」「痴呆気味だった母にEM−Xを飲ませたらすごく元気になった!」という人から、『今まで飲んでいた薬を全てやめてEM-X一本に・・・」とカゲキな人までさまざま。

EMとの出会いー 股関節痛とアトピーが改善

 先生がEMを治療に用いるようになったきっかけは、平成4年に変形性関節炎にかかり、手術後も時々痛みに悩まされていたことだった。そして、鎮痛剤を服用することに抵抗を感じていたところ、知人から生ゴミをボカシで発酵させて肥料として使用するEMを紹介され、相前後して、EM−Xと出会い飲み始めると体に顕著な変化があらわれた。
 熟睡できるようになり、過密スケジュールでもダウンしなくなった。さらに、独自ににブレンドしたエネルギークリーム(オリーブ油を主成分にEM−X他を含む)とエネルギーローション(数種類の無機物Ca、Mg等の有機物の漢方薬草キュウレイコ他を含む)を併用すると、痛みがやわらいできた。
 さらなるきっかけは、娘さんのアトピー性皮膚炎だった。ステロイド剤等による西洋医学の治療に限界を感じいた先生は、早速娘さんに飲料をすすめた。初めは敬遠をしていた娘さんも、先生の改善振りを目の当たりにしたことで納得し飲料し始め、やがて症状は安定、徐々に健康な皮膚を取り戻してきたという。

免疫をあげてアトピーを治す

 このようにEMに対して確かな手応えを感じ、平成6年以降はEM−Xやエネルギークリームやローションを積極的に治療に取り入れるようになり、次第にアトピーで悩む患者さんが訪れるようになった。そして治った患者さんの紹介で友人が・・・というふうに輪が広がっていったという。
 「患者さんのほとんどが今の状況をもう少し良くしてくれるものがあるならば、という気持ちで来られます。そこで、初めての場合はなるべくセミナーに出席してもらい『免疫を上げ治す治療法』を理解してもらいます。この治療法は遠回りしているように見えますが、近道だと思っています。セミナーでは、実際使っているものを持って来てもらい、その方にあっているかどうか波動計で計ります。たとえば、無添加の洗顔石鹸を使ってもシャンプーが石油系だったりすると悪化します。つまり、EMを飲むだけ、あるいはクリーム、ローションを塗るだけではなく、食べ物や使用している石鹸や生活習慣全般を考えていただくことが大切なんです。」

 診療時間内に患者さん一人ひとりに対して納得の行く十分な説明をすることは難しいので、セミナーはとても有意義で普段の暮らしを振り返る良いチャンスにもなるようです。

まずステロイドをぬくことからスタート

 「農薬を使った畑を有機農法に変えるのに3年掛かるのと同様、人間の体に入ったステロイドをぬくにも、個人差はありますが、数年掛かります。だから、ステロイドをやめさせるところから始めるとなると、辛い過程をいろいろ経なければならないので、小さいお子さんやステロイドをあまり使用していない患者さんの方が治療をすすめやすいですね。私はEM−Xの引用をすすめるだけではなく、捨ててしまっている生ゴミや米のとぎ汁を発酵させて人にも環境にもいい形にして、自分のまわりの”場”を改善しましょうとアドバイスします。」

 実際、先生の育てた花や野菜は元気で「肥料は何を使われるのですか?」と不思議そうに尋ねられるそうです。
 また、フタ付きバケツにボカシをひとつまみいれて、そのまま捨てると川の汚染源になるコーヒーやお茶、味噌汁の飲み残しや米のとぎ汁等を入れて発酵させ、液肥を作っています。「月に数回、トイレなどにこの液肥を流すと臭気がなくなり、排水がよくなりました。それまで年一回やって来た高圧洗浄も不要になり,費用は1年間に使うボカシだけとなり格安になりました」。

アトピーと仲良くしながら治していく

 「アトピーで長い間苦しみ、わざわざ遠方から来た人たちを何分診療で終わらせることはできませんので、重症の場合、診療に1時間以上掛かりますが、医師と患者さんの心のつながり、信頼関係がより大切ですから、結果として治っていくように思います。
 とにかくアトピーの場合、患者さんの中には自分のアトピーの原因は母親にあると思い、母親を責める人もいます。一方、母親の方も負い目を感じています。そんな場合は『こうしてここに連れてきたお母さんに感謝してください。アトピーがあるおかげで人の気持ちがわかる、いまの自分もある。アトピーと喧嘩するんじゃなくて、仲良くしてありがとう、と言えるようにしてください』と話します。そんな前向きな気持ちになると治りも早いような気がします。l来院時は、今までの治療に対する不満や不信感から反抗的な態度で受診した人も、帰る時は母親に寄り添うようにして穏やかな表情で帰っていきます。』

ローコストでハイクオリティなEM−X

 「今の世の中はあまりにも豊か過ぎて、感謝することを忘れていると思います。私どもは終戦後のひもじい思いを経験した世代ですから、食べ物を粗末にできないんですが、現在は好きなものを好きなだけ食べられることが当たり前で、我慢することも知りません。
 EM−Xについてはローコストでハイクオリティですから、健康維持増進、病気にならない体つくりの為に少しづつ飲んでいくといいと思います。
 さらに、EM全般についていえば、疾患部分だけでなくてトータルにカバーできます。たとえば、お風呂の水もEM1で発酵させて米のとぎ汁を入れればいいお湯になる。一寸手間が掛かりますが、環境にいいことをしながら、肌のためにもイイ、さらに、洗剤も半分ですむ等、いろんな効用があるから、無限大の可能性があると思います。また、EMにかかわっている人たちは、皆さん利害ぬきで普及することに喜びを感じております。環境問題は自分ができることからはじめていくことが大切ではないでしょうか」。