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できごと
【橋下徹研究】第2部 YES MY LOVE(1)負の遺産
「あまりに巨額の税金が投資されており、損だからとやめるわけにはいかない。行政は企業と違う。だから難しいんです」。就任後の会見では珍しく苦悩の表情を見せた橋下。一筋縄ではいかない歴代府政の膨大なツケを前に、学生やコメンテーター時代とは違い“大人”の目線にならざるを得なかったのか。あるいは行政のトップとして、この問題と最後まで本気でつきあう覚悟を決めたのか。
今年7月、箕面森町のPR用ビデオに出演した橋下は「きっとこの街が気に入るでしょう」と吹っ切れたような笑顔でアピールし、今月上旬に開かれたイベントでは過去の発言とは百八十度違うこんなあいさつをした。「この街の売り主は府、つまり僕です。安心して買ってください」
知事就任から半年余り。甘酸っぱい思い出の詰まった「YES MY LOVE」は今でもよく、子供が寝た後に夫婦で聴いているという。それは、知事の孤独を忘れさせてくれる曲でもあるのかもしれない。
◇
小学5年で東京から大阪へ引っ越し、「ワルの集まりだった」という中学から、名門・府立北野高へ進学した橋下。第2部では、妻と知り合った青春時代に焦点をあてる。(敬称略)
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