できごと【橋下徹研究】第1部 口達者のハシゲ(3)公立エリート校構想+(3/3ページ)(2008.7.29 16:22

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できごと

【橋下徹研究】
第1部 口達者のハシゲ(3)公立エリート校構想

2008.7.29 16:22 (3/3ページ)高校ラグビー

 「公立エリート校」構想を掲げながら、学校そのものには過大な期待を寄せていない橋下。ただ、母子家庭で決して裕福とはいえない環境に育った彼に、「私学」という選択肢は当時もなかったはずだ。

 東京からの最初の転居先だった吹田市から大阪市東淀川区へ引っ越すことになった小学6年当時、同じクラスだった渋谷耕作(38)は、橋下が見せた寂しそうな顔を今でも覚えている。「家の家賃が払えなくなってん。次は家賃8000円くらいの安いところや。仕方ないわ…」

 4年後、高校の進路決定で、担任の臼井一昭(50)から別の地元高を勧められた橋下は、強い口調でこう訴えたという。「僕だって、本当はみんなと同じ高校に行きたい。でも僕はどうしても勉強したい。勉強ができる環境にいかなあかんねん」

 同じ子供の中でもどうにもならない“差”があることを幼くして痛感していた橋下。ただそうした環境が結果的に自らのサクセスストーリーにつながったことは、実は彼自身が一番よく分かっているのではないか。だからこそすでに恵まれた存在ともいえる「私学」は彼の“美学”が受けつけないのではないか。弁護士時代、出身中学で講演会をした橋下は真っ赤なポルシェで現れ、生徒らにこう訴えたという。「努力すれば誰だってはい上がれるんです」(敬称略)

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