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柏崎刈羽原発 運転差し止め提訴
4月23日 19時4分

柏崎刈羽原発 運転差し止め提訴
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新潟県の柏崎刈羽原子力発電所を巡って、県内の住民や福島県からの避難者などが、23日、安全性に問題があるとして、運転の差し止めを求める訴えを新潟地方裁判所に起こしました。
去年の原発事故のあと、東京電力に原発の運転差し止めを求める裁判が起こされたのは初めてです。

訴えを起こしたのは、柏崎刈羽原子力発電所がある新潟県をはじめ、隣の長野県や富山県などの住民、それに原発事故で福島県から新潟県に避難している13人を含む合わせて130人余りです。
訴えによりますと、原発の周辺で過去に大規模な地震が繰り返し起きているうえに、液状化現象も起きやすい場所に立地し、福島第一原発よりも出力が大きいため、事故が起きた場合は放射性物質がより広い範囲に飛び散って深刻な被害をもたらすとしています。
そのうえで、福島第一原発の事故は津波などの自然災害による深刻な事故への対策を怠った東京電力による人災であり、原発を管理する資質や能力がないとして、柏崎刈羽原発の運転を差し止めるよう求めています。
原告の弁護団によりますと、原発事故のあと、東京電力に原発の運転差し止めを求める裁判が起こされるのは初めてです。
弁護団の代表の和田光弘弁護士は「東京電力の安全意識の在り方を改めて問いたださなければならない」と話しています。
訴えに対して、東京電力は「訴状を確認していないのでコメントは差し控えたいが、当社としても事故を踏まえて、柏崎刈羽原発の安全対策に努めていきたい」と話しています。

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