ここから本文エリア 金環日食・部分日食、境界探し2012年04月23日 太陽が月と重なってリングのように輝く金環日食が5月21日朝、県内でも173年ぶりに見られそうだ。今回は金環に見える地域と部分日食になる地域が、県内でも南北に分かれる。両地域を分ける「北限界線」を子どもたちの観測網で確かめようと、県立ぐんま天文台(高山村)が参加校を呼びかけている。 同天文台によると、前橋市周辺で午前6時過ぎから部分日食が始まり、同日午前7時半ごろから数分間、金環日食が見られる。国内では1987年に沖縄県の一部で観測されて以来25年ぶり、県内では江戸時代の1839(天保10)年以来という。次に県内で見られるのは2386年になる。 県内では嬬恋村から長野原町、東吾妻町、中之条町、高山村、みなかみ町、沼田市、川場村、片品村までの地域が北限界線に当たるとみられる。観測結果は「金環になった」「判断できなかった」「明らかにならなかった」など学校ごとに5段階で判定し、ぐんま天文台に報告する。集約した結果は天文台のホームページで全国発信する。 子どもたちに宇宙への関心を高めてもらい、感動を共有してほしいと同天文台が計画。県内の小・中学校や高校などに参加を呼びかけ、5月18日の締め切りだが、すでに小・中学校など計53校から1万3349人の児童・生徒の参加申し込みがあったという。 同天文台の新井寿・指導主事は「金環になっても日光は強いままなので、観察には十分気をつけて。感動の瞬間を多くの子どもたちに共有してほしい」と話している。問い合わせはぐんま天文台(0279・70・5300)へ。
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