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2年ぶりに「さくらまつり」 宮城4月23日 8時11分
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宮城県気仙沼市の震災で大きな被害を受けた桜の名所で、2年ぶりとなる「さくらまつり」が開かれています。
気仙沼市の中心部を流れる大川の土手で、およそ700メートルにわたって180本近くあった桜の木は、津波と火災で3分の1が失われましたが、地震の1か月余りあとには花を咲かせ、多くの被災者を勇気づけました。
ことしは2年ぶりにまつりが開かれ、初日の22日は、地震が起きた午後2時46分に全員で黙とうし、そのあと「がんばろう気仙沼、がんばろう日本」と声を挙げて祭りが始まりました。
この土手は、宮城県の計画で津波を防ぐためのかさ上げ工事の対象となっていて、工事が行われると桜が見られなくなる可能性があり、今回のまつりは桜並木の記憶をとどめたいという地元の人たちの強い希望で開かれました。
桜は例年より開花が遅く、つぼみのままですが、訪れた人たちは開花を待ち遠しそうに眺めていました。
家族で訪れた地元の42歳の男性は「去年は花見どころではなかったので、ようやく落ち着いた感じです。この桜が咲くのが楽しみです」と話していました。
この「さくらまつり」は今月29日まで開かれます。
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