うつなんか自慢にも何にもならんと思うんですけどねぇ。
うらやましい人いるのかな? なぜうらやましいんだろう? まぁ、どうでもいいか。
もっと働きたかったです。もっと面白い辞書を作ったり、面白い本を出したかったなぁ。
でもまぁ、うつになってひっくり返って、寝込んでいるうちに世界が変わっちゃったってのはあるかもしれない。編集者って、要らない子になっちゃったのかもしれないんです。
確かに作業自体はインデザインとかあればふつーの人がふつーにできちゃうし、日本語のおかしいところはワードが指摘するし。紙媒体自体が縮小傾向だし。ハロワに行って求人票見るとブラック臭漂うところばっかりで……。
たとえば辞典。中の人は英語の人なので、必然的に英和・和英辞典になるんですけど、Alcの「英辞郎」はショックでしたねぇ。在職中から使ってましたけど。紙媒体じゃないから、いくらでも語義と用例が追加できるんです。
http://www.alc.co.jp/index.htmlこんな幸せな辞典、Oxford English Dictionaryくらいしかないですよ。大学図書館ならたいていあると思いますけど、でっかい革装の辞典で、とりあえずは全26巻。これに何年かにいっぺん、補足が出てました。それも今や3万円で買えちゃう時代……世の中、どうなってんだろ?
で、中の人の好きな海洋冒険小説とかスペースオペラはといえば、これも今や壊滅的……売れないんですねぇ。
たぶんなんですけど、どっちも第2次大戦や冷戦構造があって、それをいろいろ当てはめてた面があったと思うんです。海洋冒険小説の場合はフランスがナチスorソ連役。もう、読者はおなかいっぱいなのかもしれません。
で「女の子にできるだけでかい銃を持たせる」なんてコンセプトのも出てきましたけど、持つかなぁ。日本ではミドルティーンの女の子が火薬庫まるごと持ってるようなのが出てきますからねぇ……世の中、どうなってんだろ?
うーん。とりあえず、そろそろ『彷徨える艦隊』を読もうかな?
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