3月末に閉店したジュンク堂書店 新宿店で反響を呼んだ「書店員の最後の本気」フェアがネット書店「丸善&ジュンク堂ネットストア」で復活する。本のまとめサイト「ブクペ」と連携し、書店員による手書きPOPも掲載。店頭のフェアを「資産」としてWeb上にアーカイブし、来店できないユーザーにも提供していきたいという。
4月10日に始まったのは「ありがとう−新宿店スタッフが感謝をこめてお客様におススメしたい1冊」フェア。サイトでは実際にフェアで使われた店員手書きのPOPを掲載し、お勧め本を紹介している。
今後、「ホント本屋が好き!!」「さようなら新宿〜社会科学担当者が本当に売りたかった本〜」「わたしたち、本にはいつも片想い?−書物に対する欲望と快楽、その現代的考察フェア」「本音を言えば、この芸術書が売りたかった!!」「ジュンク堂書店新宿店児童書売場を共に盛り上げてくれた作家たち」「ジュンク堂新宿店スタッフ 思い出の実用書」──という、反響を呼んだフェアをサイト上で展開していく予定だ。
ジュンク堂書店 新宿店は惜しまれながら3月末に閉店。「書店員の最後の本気」が現れたフェアはネットで反響を呼んだが、来店できなかったお客からの意見もあったという。
ネットストアを運営するのは、ジュンク堂のネット事業部門が独立したHON。「リアル書店とネット書店を融合するハイブリッドストア」を掲げており、これまでもブクペの電子POP作成サービス「ブクポップ」で公開されたユーザー作成POPを書籍ページに表示するなどの連携を図ってきた。今回のフェアでは、ブクペのサービスを利用して書店員のPOPを表示している。
今後、全国の店頭で行われているフェアをデータベース化し、各書籍のページに動的に表示していく仕組みの構築も検討しているという。書店独自のフェアは書店員という本の目利きによるキュレーションでもある。店頭で期間を限定して展開される「いまだけ・ここだけ」なのが普通だが、Webという「いつでも・どこでも」アクセスできる場所に公開・アーカイブしていくことで「資産」として活用していきたいという。
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