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団体戦の強化急げ フィギュア国別対抗Vも残る不安

産経新聞 4月23日(月)7時55分配信

 2014年ソチ五輪で初採用されることが決まって最初の団体戦となった世界国別対抗。世界ランク1位の日本は、圧倒的な強さを見せた男女のシングルを中心に高得点を獲得し、総合力で初優勝を飾った。ただ、2年後を見据えると、個々にメダルを狙える選手のモチベーションや国籍問題など、団体戦への課題も浮き彫りになる。

 国際スケート連盟(ISU)によると、団体戦は個人戦の前に実施予定。開会式前日からの3日間で行い、フリーで2種目まで選手交代を可能とするが、選手の負担は従来大会よりも格段に増大する。

 今大会で男子1位の高橋。演技後の表情には達成感が漂ったが、五輪では、この後に個々で世界の頂点を狙う個人戦が組まれる。会見では「自分が滑っているときに、一人ではないとプレッシャーを感じずにできる」と団体戦の魅力を強調しつつ、「モチベーションを両方に合わせて高めるのは大変」。女子1位の鈴木も「精神的にも体力的にもタフでないとできないと思う」と話した。

 日本には、国籍問題も立ちはだかる。ペアで高橋成美(木下ク)と組むマービン・トランはカナダ国籍。トランはこの日、日本国籍取得に前向きな姿勢を見せたが、現状で代表選出は難しい。

 また、出場メンバーは個人で五輪出場資格を持つ選手に限るが、団体戦メンバーがいない場合は、団体戦のみのメンバー選出も認められている。ただ、レベルの低い選手が入ることで「戦う集団」としての代表チームへのマイナス影響や、五輪の権威を落とす懸念も否定できない。

 男女シングルの人気が圧倒的な日本のような国にペアやアイスダンスを根付かせ、どこまで層を厚くできるか。公式の団体戦が今大会で2回目という中での五輪採用だけに、今後に本格化する団体戦の強化方針の道標はまだ見えない。(田中充)

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最終更新:4月23日(月)8時7分

産経新聞

 

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