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爆発事故 供給懸念で協力要請
4月23日 15時39分

大手化学メーカー「三井化学」の山口県にある工場で起きた爆発事故を受けて、三井化学は、この工場で製造していたタイヤの接着剤などの原料の供給が一時的に不足する懸念があるとして、同じ製品を生産しているほかの企業に供給を増やすよう協力を要請しました。

この事故は、22日未明、山口県と広島県にまたがる「三井化学岩国大竹工場」でプラントが爆発したもので、社員1人が死亡し作業員や周辺の住民合わせて22人がけがをしました。
爆発したプラントでは、タイヤや木材用の接着剤などの原料になる「レゾルシン」を生産しており、生産能力は年間7600トンと世界シェアのおよそ9%を占めています。
今回の事故で「レゾルシン」の生産停止が長期化するのは避けられず、供給が一時的に不足するおそれがあるとして、三井化学は、この製品の生産能力で世界最大手の大手化学メーカー「住友化学」に供給を増やすよう協力を要請しました。
住友化学では要請に応じるとともに、追加の要請があった場合は、千葉県や大分県の工場で、さらに増産が可能かどうか検討することにしています。

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