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政治
「花冷えの民主党」戦略なき強硬戦術に破綻の兆し… 地方から批判噴出
民主党は22日、都内のホテルで全国政調会長会議、幹事長会議を相次いで開いた。次期衆院選に向け結束を確認するはずだったが、地方幹部からは消費税増税や原発再稼働への批判が噴き出した。大型連休明けの後半国会でも、政府・民主党は田中直紀防衛相ら2閣僚が受けた参院問責決議を黙殺する強硬戦術に固執するが、展望はない。むしろわずかでも譲歩すれば瓦解しかねないほど政権が弱体化していることを印象づけた。(坂井広志)
「まず無駄を省いた後に消費税増税の論議をすべきだ」「原子力規制庁ができていないのに原発再稼働は拙速すぎる」-。
全国政調会長会議で地方幹部は党執行部への不信感を隠そうともせず、「野田政権自体が国民の信頼を失っている」との声まで飛び出した。地方組織は、消費税増税、原発再稼働、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の「3点セット」への逆風を直に受けているだけに黙って地元に帰るわけにはいかないようだ。
「東京は桜も散った。『花冷えの民主党』と言われないように元気を出していきたい。なでしこジャパンの沢穂希選手ではないが、私たちはあきらめない!」
輿石東幹事長はこう訴えたが、もはやにらみも利かない。2つの会議終了後、野田佳彦首相も出席者との懇親会に姿を現し、こう言って頭を下げた。
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