交通事故:言葉失う住民…「何とか助かって」 京都・亀岡

毎日新聞 2012年04月23日 11時55分(最終更新 04月23日 13時16分)

児童たちがはねられた現場付近を調べる捜査員たち=京都府亀岡市で2012年4月23日午前10時38分、森園道子撮影
児童たちがはねられた現場付近を調べる捜査員たち=京都府亀岡市で2012年4月23日午前10時38分、森園道子撮影

 近所の人たちによると、現場の府道の制限速度は40キロで、通学路になる午前7〜9時は一方通行になる。近くの主婦(46)は「近くの国道バイパスが有料になったため、(現場の道路を)抜け道にするドライバーも増えた。逆走する車もある。いつかこういう事故が起きるのではと思っていた」と声を詰まらせた。

 ◇病院

 重体の小学1年、西田琉輝(るき)君(6)の父、昌弘さん(48)は妻からの連絡で京都市の第一赤十字病院に駆け付けた。琉輝君は声をかけても応えず、手を握って「頑張れよ」と呼びかけたという。琉輝君は今春入学したばかりで、毎日楽しそうに通学していた。昌弘さんは「40歳をすぎてからの子で可愛くて。何とか助かってほしい」と願った。

 公立南丹病院(京都府南丹市)にいったん搬送された小学2年、小谷真緒さん(7)の祖母(60)も病院に駆け付け、「顔が血だらけになっていた。なんでこんな事故が起こるのか。心配だ」と不安そうに話した。

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