【動画】帰れぬふるさと、桜満開 警戒区域の福島・富岡 |
東京電力福島第一原発事故で警戒区域となり、立ち入りが禁止されて1年たった福島県富岡町夜(よ)の森地区で、名所の桜が花を咲かせた。例年より1週間ほど遅く開いた無数の花が、人気のない街で揺れている。
戻れないままの住民に、せめて映像でふるさとの桜を届けたい、と町が報道陣に立ち入りを認めた。
町によると、この地区の桜は1900(明治33)年に入植記念に植えられた。住民が植え続け、現在は夜の森公園を中心に約2千本、桜のトンネルをつくる並木は約2.5キロにわたる。震災前は例年この時期、地元の人や観光客10万人以上が楽しんでいた。