運転手刺傷、中3男子逮捕＝「バスに立てこもろうと」―下校途中にナイフ購入

　東京都八王子市千人町のJR西八王子駅北口で、西東京バスの男性運転手（37）がナイフで刺され負傷した事件で、警視庁少年事件課と八王子署は23日、傷害容疑で、同市に住む市立中学3年の男子生徒（14）を逮捕した。容疑を認め、「友達にばかにされ、見返してやるため、バスに立てこもろうと思った」と供述しているという。
　逮捕容疑は22日午後3時10分ごろ、バス停で止まっていたバス車内で、運転手の左胸を刺した疑い。傷は深さ約5ミリで、全治10日という。
　同課によると、男子生徒は部活動を終えて下校した後、学校近くのコンビニで果物ナイフを購入し、バスに乗車した。
　バスが同駅前に到着し、高齢夫婦が精算に手間取っていたところ、後ろにいた男子生徒がいきなりナイフを取り出し、「ドアを閉めろ」などと運転手を脅したという。この際、運転手に腕をつかまれてもみ合いになり、胸を刺したとみられる。
　男子生徒は逃走したが、現場に生徒の名前が書かれたバッグなどが残されており、捜査員が約4時間半後に帰宅したところを逮捕した。生徒は「ナイフは途中で捨てた」と話しているという。　

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