風知草:枝野幸男の弁明=山田孝男
毎日新聞 2012年04月23日 東京朝刊
「ひとつ大きいのは40年の廃炉規制(原子炉の寿命を40年と定める立法。国会に法案提出済み)。法案が通って政省令まで我々がグリップしていれば相当なものができます」
<再稼働を認め、新規設置を認めなければ、2030年の原発依存率は3・11以前より半減の15%。その後も減り続け、50年の段階でゼロに>
−−仙谷(由人・民主党政調会長代行)さんとの間に意見の対立があるのでは?
「いきなり(原発を)まったく使わないとなると、相当大変だよねという認識は共有しています。それでは結局、また原発依存に戻っちゃうと私は思っている。仙谷さんもそんな感じだと思いますけどね」
仙谷は政権のエネルギー政策の仕切り役だ。仙谷主導という観測が尽きぬゆえんだが、本人はこう言っている。
「メディアというのは誰々が裏で糸を引いているとか、陰謀とかいう筋書きが好きなんですね。(書かれても)私はどうってことありませんが、それで中長期の政策形成がゆがむとすれば、ゆゆしきこと。(中略)我々は自民党が先送りしてきた宿題を一つ一つ現実主義的手法で解決し、理想に近づいていくということでございます」(15日、徳島市で開かれた民主党衆院議員のパーティーで)