昨年12月、かすみがうら市内で飲酒運転し、大型トラックと衝突事故を起こしたなどとして、土浦署は20日、自動車運転過失傷害と道交法違反(酒酔い運転)の疑いで、小美玉市倉数、行方署警務課の堤哲也巡査部長(51)を水戸地検土浦支部に書類送致した。県警は同日、堤巡査部長を懲戒免職とし、当時の行方署長を本部長注意とした。

書類送致容疑は昨年12月2日午前1時45分ごろ、かすみがうら市戸崎の国道354号で、飲酒して乗用車を運転し、対向してきた行方市島並、運転手、八品正美さん(39)の大型トラックと正面衝突、八品さんに左足骨折など全治4週間のけがを負わせた疑い。

県警監察室によると、堤巡査部長は同月1日、鉾田市内で親族の通夜に出席後、同市周辺の居酒屋などで飲酒し、翌2日午前1時半ごろから乗用車を運転した。堤巡査部長は、飲酒運転について「翌日に葬儀の予定が入っていたので、早く帰宅したかった」などと話したという。

矢口正治監察室長は「飲酒運転による人身事故を発生させたことは誠に遺憾。再発防止策を徹底し、県民の信頼回復に努める」とコメントした。