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【社会】

ハンディ超えフットサルを 静岡県連盟、全国初リーグ創設へ

 精神障害者や知的障害者が出場する全国初のフットサルの県リーグ創設を、静岡県フットサル連盟(鎌田浩司理事長)が目指している。十六歳以上の男女が対象。県連盟ハンディキャップ部の西野宏之さん(59)=浜松市中区=らが「サッカー王国の静岡が先頭に立とう」と、来年五月のスタートに向けて準備を進めている。 (白旗一貴)

 開催案では県内の東、中、西部の三地区から二チームずつが出場。名称は富士山を表す「FUJIリーグ」を検討している。精神障害、知的障害の垣根は設けず、六チーム総当たりの年間十五試合を実施する計画だ。

 精神に障害のある人たちのフットサル大会は民間の任意団体などの手で、単発型の地域大会や全国大会が首都圏や関西などで行われている。

 埼玉県には医療関係団体などが主催する「Sリーグ」があるが、日本フットサル連盟や都道府県の下部組織が主催する大会はまだない。静岡県で創設されれば、公的団体主催では国内初の県リーグになるという。

 フットサルは引きこもりなど精神に障害がある人たちのコミュニケーション能力を高める機会にもなる。焼津市で普及活動をするNPO法人「生きる生きる」の手塚あずさ代表(58)は県リーグ開催を歓迎し「障害のある子どもたちも存分にスポーツをしたいと思っている。県リーグが、頑張れば夢の舞台に立てるという希望になれば」と期待する。

 目指す開幕まで一年。参加選手の掘り起こし、指導者育成などの課題もある。西野さんは「障害のある人たちが『やればできるんだ』と思えるスポーツ環境を整え、県の動きを東海リーグ創設まで波及させたい」と意気込んでいる。

 

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