原発30キロ圏:「避難対策めど」ゼロ 21道府県調査
毎日新聞 2012年04月23日 02時30分(最終更新 04月23日 03時18分)
更に、入院患者や介護が必要な高齢者の避難対策は事実上手つかずの状態だ。西端の一部が玄海原発の30キロ圏にかかっている福岡県のみが「入院患者は県内の災害拠点病院に受け入れ可能」と回答したが、移送手段は決まっていない。他の県からは「病床の空いている病院を探すのは難しい」(長崎県)、「県境を越えた対応が必要だが、自治体同士の調整には限界がある」(島根県)などの声が上がっている。【日下部聡、袴田貴行】