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できごと
【橋下徹研究】第2部 YES MY LOVE(2)「青春の門」の時代
早大生の主人公を追って故郷の幼なじみの女性が上京する-。まるで五木寛之の小説『青春の門』を地でいくようなストーリーだが、橋下自身は「僕は小説とか全く読まないんで、よく知らないんですよ」。
もっとも、その生活は小説と同様つましく、2人でアルバイトをしながらようやく食いつないでいたようだ。橋下が弁護士を目指す原点にもなった学生ビジネスに手を出したのもそのころである。
傷物の革ジャンにロウなどを塗って新品に見せかけて販売する。1着当たりの利益は7万~8万円になったが、取引業者から200万円の不渡り手形をつかまされた橋下は独学で商法を勉強し、取引先を相手に自ら訴訟も起こした。
橋下は雑誌「ラグビーマガジン」でこう述べている。「それで、どうすべきか対処の方法を調べていくうちに興味が出てきて。まあ高校時代も、校則とか、法の雑学本とか、そういうものを細かく見てた。自由でいたかったから、そのための規則はどうなっているんだ?と」
この一件以来、法律用語を書いたメモ書きがアパートの壁という壁に張られるようになった。2年生の終わりのことである。
◇
「司法試験の勉強に打ち込む僕を妻がアルバイトで支えてくれた」。選挙中、当時の苦労話を何度もネタにした橋下。ただ、友人の一人は「彼女は就職活動もせず、ずっと橋下のそばにいた。それ以来、彼は頭が上がらず、同時に大きな責任も感じていたと思う」。
高校や大学受験では「勉強している姿を他人に見せなかった」という橋下も、当時は「自分で腹をかっ裂いて内臓をえぐり出すぐらいに猛勉強した。寝ても覚めても、トイレに行くときでも、法律の本を手にしていた」という。
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