駐車スペースからつながる「縁側のある庭」です。



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一番奥にあるガレージまで、バイクが通り抜けなければなりません。これが今回の一番大きな制約でした。



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いろいろと考えた末に、建物に濡れ縁を取り付けて外に出やすくし、その正面に、板塀で目隠しをし、板塀を背中にしてベンチを設置しました。中央にはイスとテーブルを置いて、これをちょっと移動すれば、楽々とバイクがガレージまで入れます。



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濡れ縁のガレージ側と板塀の入り口側に木を植え、その足元は草花を楽しむ植栽エリアです。

ガレージに入っていきます。



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このときバイクの持ち主であるご主人は、休日の朝の走りを楽しみに出かけていたため、ガレージ内には主役のバイクはなく、自転車が停めてありました。

内部はこうなっています。



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カッコいいですよねえ。微かにオイルの香りがするホビールーム。 バイク好きじゃなくても、このスペーしには憧れますよね。

庭を振り返ります。



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自分の城、趣味の世界から外を眺めると、 そこに家族がいる庭が見える。何と贅沢なことでしょう。



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この空きスペースに、ピッカピカに磨き上げられたバイクが入れば、ご主人の城は完成します。
「天気はいいし、今頃気持ちよく走ってるんだろうなあ」と、その様子を想像すると、ぼくまで満ち足りた気分になりました。


家を建てるときに、設計段階で思い描くあれこれは夢に満ちあふれています。リビング、キッチン、書斎、寝室、そしてこのガレージのような趣味の部屋。
いったい何割の人がその夢にあふれた想像のマイホームを、実現させるところまでこぎ着けるかというと、けっこう少ないんじゃないかなあと思います。途中で、その夢を阻む現実が次々と現れますから。
ぼく自身どうかというと、新居に入るときに思い描いていた夢の世界には未だたどり着けていません。道半ばというか、はるかな道のりというか。実現までたどり着かないうちに、ついつい日常の雑事に負けてしまったようなところがあり、時々、「もっと美しい生活をするイメージだったのになあ」と思うのです。
だからこのガレージ、すばらしいなあって思うのです。

夢膨らませた想像の世界を、キッチリと実現させる能力ってすばらしい。

それができる人はいろんなコツを持っていると思うんですけど、きっと一番は「夢見る力」なのかなあって思います。
まず夢を思い描くこと、そこまでは誰でもできます。その夢を自分の中で増幅しながら、輝きを増しながら持ち続ける能力、そこに差が出るのかなあと、自分と森さんを対比させてそう思いました。
庭だったら負けないんですけどね。それ以外のことに関しては、ぼくはけっこうヘナチョコなのです。反省しきりです。

思い描いた夢を、色あせないまま持ち続ける人になりたい。

よくこうして、お客様の夢実現に刺激されることあります。ありがたいことです。
その刺激で、何度も目が覚めて、思い出して、少しずつでもお客樣方のすてきな暮らし方に近づいていけることがうれしくて、ほんと、ありがたいなあって思います。


夢は見るものではなく、叶えるものだ。

これは、なでしこジャパンの澤選手の言葉。
ワールドカップ優勝などという、とてつもなく大きな夢を実現させた姿に感動しましたよね。誰でもかれでもできることではありません。夢の実現なんていうと、そういう特別な人の話のように思ってしまうこともありますが、このガレージと庭を見ていると、ぼくはもっと身近な世界での「夢は叶えるものだ」ということのすばらしさを感じるのです。

人ベンに夢と書いて儚いとなります。これを「人の夢など、しょせん儚いものだ」と読むか「儚い命だからこそ、人は夢に寄り添って生きるのだ」と読むか、この違い。

家を建てるときに思い描いた夢の世界を、その夢を育み続けることでちゃんと実現させるということの素晴らしさ。そのときの喜びや満ち足りた気持ちの量は世界一になることに比べたら小さいことですが、でもその喜びは持続して、さらに育って膨らむものです。
片や澤選手たちは、もう次への期待、日本中からのプレッシャーに押しつぶされそうになっているに違いありません。
さて1年もしたら、総量としての喜びは、どっちのほうが大きいでしょう。

暮らしの場所を夢の世界にしていける人は、何かで世界一の偉業を成し遂げることと同じくらいの、大きな喜びを得ている。

そういうことです。

夢を思い描いて、それを実現しながら進んでゆく暮らし方ができる人は、地球上で一番の幸せ者にだってなれます。

例えば夫婦の幸福感、「こいつといられてしあわせだなあ〜」と感じるその気持ち、幸福感の量を競うワールドカップが開催されたとします。出場者は地球上のすべての夫婦です。
アラブの大富豪の夫婦でも、南の島で魚を捕りながら暮らす夫婦でも、横浜で庭のことを考えつづけながら暮らしている夫婦でも、スタートラインは一緒ですよね。本人たちが日々どれだけの幸福感を味わったかで順位が決まるわけですから。ようするに感じ方の勝負ですから、職種や財産や国や生活環境などはまったく関係ありません。すべては自分たち次第です。
さあ、あなたは、連れ合いと二人三脚で、世界の何位くらいまで行けそうですか?

たまに、こんなふうに考えてみると、「もっといい夫婦にならなきゃなあ」って思えます。自分たちはいつか世界基準の幸福な夫婦になれているだろうか、現世で、どこまで順位を上げられるだろうかって。





テミヤンライブで知り合った「メディカツ」の水越さん夫婦は、世界レベルの幸福感を味わいながら暮らしています。にこやかで、夢見がちで、よく働くご主人と、絵が得意で、優しく気だてがいい奥様。毎日出がけにハグするんだそうです。そういうことを(はずかしげもなく)楽しげに話すところがまたすばらしいのです。

その水越さんの番組「メディカツ」に、宇宙船の管制官、国際宇宙サービスの山崎大地さんが登場しました。宇宙飛行士山崎直子さんのご主人です。



昨年のイブ、山崎さんご一家と、パシャッと。
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こちらもまた世界レベルのご夫婦です。
そこに至る葛藤、ドラマは、大地さんの著書「宇宙家族ヤマザキ」で、感動的に描かれています。


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こんな You Tube を見つけました。グッと来ますよ。



2011年3月8日の国連公開シンポジウムでの宇宙家族山崎家の紹介映像

 




 

では、「メディカツ」をご覧ください。下をクリックして下さい。すてきな話が展開していますよ!


 


水越さん、大地さん、そして終盤に登場する北原さん(スプーン曲げやってます)、皆さん世界レベルの幸せ者です。あやかりたいあやかりたい。
横浜で毎日庭のことを考えながら暮らしている夫婦も、がんばって、順位を上げていきます。