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ホッとニュース 【4月21日02時11分更新】
石川から消えるメード喫茶 月内で唯一の店舗閉店
「お帰りなさいませ。ご主人さま」。ふわふわのフリルのついたメード服に身を包んだ 店員の「緋夜(ひよ)」さん(19)がコーヒーを差し出してくれた。サービスのメニュ ーにある「おまじない」を頼むと、「おいしくなあれ」とかわいらしく祈ってくれる。あ らためて口にしたコーヒーは、なんだか味わい深くなったような気がする。 少し冷静になり、店内を見渡すと、20ある席に「ご主人さま」はわずか3人だけ。常 連客でこれまで80回通ったと豪語する公務員男性(23)は「店がなくなると楽しみが なくなってしまう」と肩を落とした。 店を運営する「AVALON(アバロン)」(小松市)の代表西良弘さんに聞くと、昨 年7月の開店から客足は伸びず、1日6人ほどだという。このため、平日雇っているメー ドも2人だけで、それでも人件費が負担になっている。 県オタク文化推進委員会というグループの代表も務める西さんは「石川の保守的でおと なしい県民性が関係しているんですかねえ」と独自に分析する。 ただ、石川を舞台にしたアニメ「花咲くいろは」効果で、金沢の湯涌温泉やのと鉄道に は県内外から多くのアニメファンが訪れていることから、県民性とオタク文化が定着しな いこととは、あまり関係はないようである。 「一つの店が長続きしないのは残念」と話すのは竪町商店街振興組合の山岸淑子理事長 である。 竪町商店街は近年、家賃の見直しや、香林坊など周辺で相次ぐ人気店の出店効果で、空 き店舗の解消が進み、客足が戻っている。山岸理事長は「若者のまちに空き店舗があるの は好ましい状態ではない」と言う。 メード喫茶の店じまいを悲しんでいるのは、どうやらオタクだけではなかったようだ。
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