|  | | | MizからMizrockへ。レーベル移籍後、第1弾となるミニ・アルバムでアーティストとしてもパワーアップした彼女を直撃した。 | 艶やかな黒髪から金髪へ。アーティスト名もMizからMizrockへ。自分のスタイルを探し続けてきた彼女が辿り着いたのは、<ジャンルに縛られることなく自由に表現する>ということだった。新しい空気を胸いっぱいに吸い込みながら大きな一歩を踏み出そうとする、その瞬間の迷いや不安さえも隠すことなく刻んだ彼女のミニ・アルバム『Good bye,yesterday』について聞いた。
――制作期間は約1年ぐらいかかったそうですね。
Mizrock:はい。この1年、あれもやりたい、これもやりたいっていう気持ちのばらつきに対して、「自分はどこに向かっていけばいいんだろう?」っていう悩みがあったんです。結果的には、そういう気持ちも踏まえたナチュラルな自分っていう答えに自然と辿り着くんですが、最初は違ってたんですよ。「前に進んでいくぞー!」的な、スコーンと抜けたような曲になると思ってたんですが、出来上がった曲を並べてみると、「前に・・・行けるかな?」だった。まずはこの作品をきっかけにして、ここから抜け出そうとしてる自分がいたというか。大丈夫かなって不安に思う気持ちもあったけど、タイトル曲の「Good bye,yesterday」が出来たことで、一歩進めた感じでしたね。
――Mizrockという名前に変えたことも大きいですか?
Mizrock:どこに向かったらいいんっだって悩んでたときは本当に気持ちも落ちちゃったんだけど、これ以上悩んでたってドツボにはまっちゃうだけだから、一度考えるのを辞めたんですよ。そうしたら、「なんで無理して決めなきゃいけないんだ!?」って思えた。どんな楽曲をやったって自分なんだ、それが私の新しいスタイルだって気付いたので、以前からWebなどで使っていた"Mizrock"にしたんです。
――歌詞を読むと、自分の気持ちに素直に向き合われたんだなという印象ですが、それってすごく勇気のいることだと思いました。
Mizrock:自分の考え方次第で物事は変わっていくんだって気付いたことや、それによって同じ一日を過ごすのもこんなに違ってくるんだってことを体験して詞に出来たことは大きかったですね。あと、10代の頃の日記を読み返したんですが、自信も目的もなく過ごしてる自分がそこにいたんですよ。だけど、それを読んでるのは「それじゃダメだよ!」って思えてる自分だったりして。「I」や「スモールタウン」はそこからイメージを広げた曲ですね。でも逆に、ただがむしゃらに生きてたり、こうしなきゃって決めつけてたり、作り笑いしたりっていういろんな自分が、大人や社会っていうものに向き合って悩んでた。あれから何年か経ちましたけど、喜怒哀楽は無くしたくないなって改めて思いましたね。
――自分の気持ちに向き合えた「Good bye,yesterday」から「Big Sky」まで、気持ちの流れがしっかり描かれてる構成ですよね。もし「Big Sky」がラストになかったら、全然違うものになってた気がします。
Mizrock:最後の「Big Sky」は、東京に出てきたときの空の感じなんです。その頃は恐いもの知らずの自分がいて、その大きな空に夢がいっぱい詰まってた。人の多さやビルの感じには圧倒されそうだったけど、それに負けないパワーがあったんですよね。スウェーデンで活動してた頃も言われたんですけど、体当たりの人付き合いをするんですよ。ガーッと飛び込んでって溶け込んじゃう。でも経験を積んでいくと、たとえば、裏切られたり悲しい思いをして人が信じられなくなったりもするじゃないですか。それで閉鎖的になってく自分もいたけど、あの時のパワーを取り戻して、夢を諦めずにいこうってことを歌ってます。ここから、私自身も含めてみんな、大きな空に夢をもって生きていこうよって気持ちなんですよね。
インタビュー・文/山田邦子
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