三井化学の工場で爆発 １人死亡

4月22日 8時3分

２２日未明、山口県岩国市にある大手化学メーカー「三井化学」の工場で爆発が起き、作業員の男性１人が死亡したほか、工場にいた人や周辺の住民など１４人がけがをしているということです。

２２日午前２時すぎ、山口県岩国市と和木町、それに広島県大竹市にまたがって立地する大手化学メーカー「三井化学岩国大竹工場」で爆発があったと消防などに通報がありました。
爆発が起きたのは、山口県岩国市にある、車に使う接着剤を製造する工場で、警察によりますと、工場の中で作業に当たっていた従業員、砂川翔太さん（２２）が倒れているのが見つかり、死亡が確認されました。
また、工場にいた作業員と物流会社の従業員合わせて８人と、隣にある別会社の工場にいた３人の合わせて１１人がけがをしました。
さらに、この爆発で工場周辺の広い範囲で住宅などの窓ガラスが割れ、地元の自治体によりますと、これまでに割れたガラスで３人が手や頭を切るなどのけがをしているということです。
会社によりますと、２１日午後１１時半ごろ、蒸気を作り出す別の工場でトラブルが発生し、敷地内にあるすべての工場を緊急停止させる作業中に爆発が起きたということです。
工場からは現在も火が出ていて、消防が消火活動を続けるとともに、警察と消防が爆発が起きたときの状況などについて詳しく調べています。