NHK奈良県のニュース　奈良放送局

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奈良市職員３６０万円余着服

奈良市の職員が市の運営する診療所の診察料など３６０万円あまりを着服していたことがわかり、市は来週にもこの職員を処分する方針です。
奈良市によりますと、着服していたのは、奈良市病院事業課に勤務していた３８歳の男性職員です。奈良市によりますと、この職員は去年５月から先月までの間に休日夜間診療所など市の運営する２つの診療所で、患者から支払われた医療費、およそ３６６万円を着服していたということです。
４月、この職員が別の部署に異動し、後任の職員がことし１月の医療費を確認する中で、着服が発覚しました。
診療所に支払われた医療費は病院事業課の職員が回収し、診察内容の記された日報とつき合わせて確認し、上司に報告したうえで、市の銀行口座に振り込むことになっていますが、この職員は日報の一部を上司に見せず、診察がなかったように装い、金を着服したということで、市の調べに対し、着服を認めているということです。
一方、病院事業課では、毎日、上司が確認する決まりになっていますが、実際には３日から１０日に１度しか確認していなかったということです。
奈良市の小西彰総務部長は、「去年、税金の着服があった上、再びこのような問題がおき大変申し訳ありません。新たに作成した再発防止策を徹底して実施したい」とコメントしました。
奈良市では、来週にもこの職員を処分し、警察に業務上横領の疑いで刑事告訴する方針です。

04月21日　10時10分

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