Amazon CloudFront

Amazon CloudFront はコンテンツ配信用のウェブサービスです。これは他の Amazon Web Service を統合し、開発者や事業主に、短い待ち時間と高速なデータ転送速度、および契約なしに、エンドユーザーにコンテンツを配信する簡単な方法を提供します。

最新情報:

Amazon CloudFront、最短コンテンツ失効期間を短縮
日付: 2012年3月19日
詳細: Amazon CloudFront では、キャッシュ済みオブジェクトの最短コンテンツ失効期間(「TTL」ともいいます)が60分と定められていましたが、この制限が撤廃されたため、より頻繁に変化するコンテンツにも使用できるようになりました。この変更に伴い、ディストリビューション内のすべてのオブジェクトに対する最短失効期間の値を CloudFront API で設定できるようになりました。TTL の最小値は0秒です。この発表の詳細については、こちらをご覧ください。技術的な詳細については、Amazon CloudFront Developer Guideをご覧ください。


Amazon CloudFront は、エッジロケーションのグローバルなネットワークを利用して、スタティックやストリーミングのコンテンツを配信します。オブジェクトのリクエストは、最寄りのエッジロケーションに自動的にルーティングされます。そのためコンテンツは、可能な限り最良のパフォーマンスで配信されます。Amazon CloudFront は、Amazon Simple Storage Service(S3)や Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)などの別の Amazon Web Services と作業できるように最適化されています。Amazon CloudFront は、オリジナルの最終ファイルが格納されているオリジンサーバーともシームレスに作業できます。他の Amazon Web Services と同様に、Amazon CloudFront を使用するための契約または月々のコミットメントは存在しません - サービスを通じて実際に配信されたコンテンツの量に応じてお支払いいただくだけです。

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CloudFront の最新情報
CloudFront をご利用いただいているアクティブなお客様の数が 20,000 を超えました。この数は、前年同時期の倍となっています。続きを読む

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Amazon CloudFront の機能性

Amazon CloudFront は、数分で開始することのできる、シンプルな、ウェブサービスインターフェイスです。Amazon CloudFront では、配信用にオブジェクトを利用します。配信では、お客様のオブジェクトのオリジナルバージョンのロケーションが指定されます。配信には、ユニークな CloudFront.net ドメイン名が含まれています(例: abc123.cloudfront.net)。これはエッジロケーションのネットワーク経由で、お客様のオブジェクトを参照するために使用することができます。希望する場合は、自身のドメイン名(例: images.example.com)をお客様の配信物にマッピングすることもできます。配布物を作成して、HTTP または HTTPS プロトコルを使用してコンテンツをダウンロードするか、RTMP プロトコルを使用して映像コンテンツをストリーミング配信することができます。

Amazon CloudFront を使用するには、以下を行います。

  • オリジナルのファイルをオリジンサーバーに格納します。オリジンサーバーの場所は、オブジェクトの最終バージョンの場所です。これは別の Amazon Web Services(Amazon S3 バケット、Amazon EC2 インスタンス)または自分のオリジンサーバーの場合があります。
  • 配信物を作成し、簡単な API 呼び出しを通じて、 Amazon CloudFront にバケットを登録します。
  • お客様のウェブページ、メディアプレーヤー、またはアプリケーションで、お客様の配信コンテンツのドメイン名を使用します。エンドユーザーがこのドメイン名を使用するオブジェクトをリクエストする場合、コンテンツのより高速な配信のために、それらは最寄りのエッジロケーションに自動的にルーティングされます。
  • 実際に利用するデータ転送およびリクエストに対してのみお支払いいただきます。

サービス概要

高速 – 世界中のエッジロケーション ネットワークを使用することで、Amazon CloudFront はエンドユーザーの近くでコンテンツのコピーをキャッシュし、オブジェクトをダウンロードまたはストリーミングする際の待ち時間を削減します。またこのサービスは、エンドユーザーに人気の大容量オブジェクトを配信するのに必要な、高速で、安定したデータ転送速度を提供します。

シンプル – 単一のAPIコールによって、Amazon CloudFront ネットワークを通じて、Amazon S3 バケットからコンテンツの配信を開始することができます。または、AWS Management Console のシンプルなグラフィカルユーザーインターフェイス経由で、Amazon CloudFront の操作を行うことができます。また、事前の販売担当者との交渉が必要ないため、誰でも数分で開始することができます。

別の Amazon Web Services との併用 – Amazon CloudFront は、別の Amazon Web Services (コンテンツの最終バージョンが保存されている Amazon S3)と使えるようデザインされています。 Amazon CloudFront はまた、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)といったその他の AWS とも連携しています。例えば、Amazon EC2 で 実行されている Adobe Flash Media Server を使用してライブイベントをストリーミングでき、Amazon CloudFront を通じてライブ HTTP ストリームを提供することができます。

コスト – Amazon CloudFront は、Amazon のスケールからもたらされる恩恵を、そのままお客様にもたらします。ネットワークを通じてお客様が配信するコンテンツに対してのみお支払いいただきます。最小限の契約や料金の前払いはありません。

柔軟性 – Amazon CloudFront を使用すれば、人気コンテンツによるトラフィックの急上昇から生じる需要を満たすために、高価なウェブサーバーの能力を維持することについて心配する必要はありません。需要の増減に応じて、サービスが自動的に対応します。お客様が介入する必要はありません。

信頼性 – Amazon CloudFront は、Amazon の極めて信頼性の高いインフラストラクチャを使用して構築されています。Amazon CloudFront によって使用されるエッジロケーションの分散型特質により、エンドユーザーは、ネットワーク状況によって要求される最寄りのロケーションに、自動的にルーティングされます。

グローバル – Amazon CloudFront は、米国、EU、アジアのエンドユーザー近くのエッジロケーションからなる、グローバルなネットワークを使用しています。


価格

使用料金は従量課金制となっています。最低料金は不要です。AWS Simple Monthly Calculator を使って月額料金をお見積りください。

オンデマンド価格

リージョンデータ転送送信(アウト)

リクエスト料金表

当社のコストが少ない場所ではそれに応じて料金も安くなっています。このように一部の価格は地理的リージョンにより異なっており、お客様のコンテンツがサービスを提供するエッジロケーションが基準となっています。将来的には CloudFront ネットワークに追加した新しいエッジロケーションに関連するより高い手数料がかかる可能性があります。データ転送の使用帯域は、各地理的リージョンとは別に測定されます。上記の金額には、該当する税、手数料または同様の政府によって課される料金などは含まれていません。2010年1月1日から施行された、日本のエッジロケーションから送信されるデータの価格には、日本の消費税が含まれます。

無効リクエスト

月間で無効をリクエストしたファイルの最初の1,000ファイルまでは追加料金なし。それを超えると、無効リクエストにリストされているファイルごとに$0.005です。

オリジンサーバー

Amazon CloudFront は Amazon S3 または Amazon EC2 をオリジンサーバーとして使用し、お客様のファイルのオリジナルの最終バージョンを格納します。Amazon S3 および Amazon EC2 の使用には通常料金が適用されます。これには Amazon S3 または Amazon EC2 からエッジロケーションへ転送されるデータである「オリジンフェッチ」が含まれます。

予約容量の価格

予約容量とは、お客様に12ヵ月またはそれ以上の月間最低使用レベルを約束してもらうオプションで、その代償として大幅な割引価格を提供するものです。予約容量契約は、単一の領域からの毎月のデータ転送量 10 TB が最低ラインです。より多くのデータ転送使用を約束したお客様には、追加の割引が適用されます。

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詳しい説明

Amazon CloudFront エッジネットワーク
エンドユーザーにコンテンツをより少ない待ち時間で届けるため、Amazon CloudFront は世界中のエッジロケーション ネットワークを使用しています。Amazon CloudFront は、以下のエッジロケーションを使用しています。

アメリカ ヨーロッパ アジア 南米
バージニア州アッシュバーン(Ashburn, VA - 2) アムステルダム 香港 サンパウロ
テキサス州ダラス/フォートワース(Dallas/Fort Worth, TX) ダブリン 大阪
フロリダ州ジャクソンビル(Jacksonville, FL) フランクフルト シンガポール (2)
カリフォルニア州ロサンゼルス(Los Angeles, CA) (2) ロンドン 東京
フロリダ州マイアミ(Miami, FL) ミラノ
ニューヨーク州ニューヨーク(New York, NY)(2) パリ
ニュージャージー州ニューアーク(Newark, NJ) ストックホルム
カリフォルニア州パロアルト(Palo Alto, CA)
カリフォルニア州サンノゼ(San Jose, CA)
ワシントン州シアトル(Seattle, WA)
インディアナ州サウスベンド(South Bend, IN)
ミズーリ州セントルイス(St. Louis, MO)


Amazon CloudFront でコンテンツを配信するには、配信の準備を行います。この配信では、まずお客様のコンテンツのオリジナルバージョンを保有する Amazon S3 バケットを指定します。各配信はユニークなドメイン名を有しており、お客様のウェブページまたはアプリケーションで使用することができます。Amazon CloudFront のドメイン名の例は、abc123.cloudfront.net.です。配信作業を行うには以下を実行します:
  1. お客様のオブジェクトのオリジナルバージョンを、Amazon S3 バケットまたはその他のオリジンサーバーに配置します。
  2. CreateDistribution API を呼び出します。これがお客様の配信物のドメイン名を返します。
  3. ドメイン名を使用して、ウェブサイトまたはウェブアプリケーション内で、お客様のオブジェクトに対するリンクを作成します。

そのドメイン名を使用するページをカスタマーがリクエストした場合、Amazon CloudFront は、お客様のコンテンツにサービスを提供するために最良のエッジロケーションを決定します。エッジロケーションがエンドユーザーがリクエストするファイルのコピーを有していない場合、Amazon CloudFront はオリジンサーバーからコピーを取得して、エッジロケーションで保有し、将来的なリクエストのために利用することができます。また、デフォルトファイル(例えば、index.html)を指定し、オブジェクト名を指定せずに配信するルートを作成するためにリクエストします。例えば、ファイル名なしでhttp://abc123.cloudfront.net/ alone にリクエストします。

コンテンツは、HTTP または HTTPS プロトコルを使用して配信できます。既定では、お客様の配信はどちらのプロトコルのリクエストも受け付けるようになっています。ただし、HTTPS 接続のみでコンテンツを配信したい場合は、HTTPS 経由で来るリクエストのみを受け付けるよう配信を設定することができます。Amazon CloudFront がオリジンサーバーからファイルを取得する必要がある場合、エンドユーザーのリクエストで使用されたものと同じプロトコルが使用されます。例えば、エンドユーザーが HTTPS を使用してエッジロケーションにないファイルをリクエストする場合、Amazon CloudFront は HTTPS を使用して からファイルを取得します。

既定では、Amazon CloudFront 経由で提供されるファイルは、インターネット上で誰もが閲読することができます。ただし、お客様のファイルをダウンロードまたはストリーミングできる人物に対してより大きなコントロールを必要とする場合、Amazon CloudFront のプライベートコンテンツ機能を使用することができます。このオプションが有効の場合、お客様のリクエストをセキュリティで保護した状態で署名することによってお客様が同意を示す場合にのみ、Amazon CloudFront がファイルを配信またはメディアをストリーミングします。プライベートコンテンツ機能を利用することにより、追加料金が発生することはありません。

Amazon CloudFront は失効期限を使用してファイルを設定し(キャッシュコントロールヘッダー経由)、にファイルのアップデートバージョンのオリジンをチェックさせるかどうかを決定します。ファイルが頻繁に変更されることが想定される場合は、オリジンでそのファイルの失効期間を短く設定するか、「オブジェクトバージョニング」を使用して変更を管理します。オブジェクトバージョニングを実践するには、ファイルの各バージョンに対して の固有なファイル名をオリジンサーバーに作成し、ウェブページまたはアプリケーションの正しいバージョンに対応するファイル名を使用します。このテクニックを用いて、Amazon CloudFront は、新バージョンを提供する前に失効するオブジェクトを待たずに、オブジェクトのバージョンをキャッシュします。

また、失効 API を呼び出し、すべての Amazon CloudFront エッジロケーションからファイルのコピーを削除できます。この機能で、オリジンサーバーで設定した失効期限に関係なく、各 Amazon CloudFront エッジロケーションからファイルを削除できます。複数のファイルを一度に削除する場合、XML ドキュメントでファイルリスト(1,000個まで)を送信できます。無効機能は、予期できない状況で使用するために設計されました。例えば、動画でエンコーディングエラーを訂正するには、ウェブサイトの ccs ファイルにアップロードするか、予期しないアップデートをします。ただし、事前にファイルが頻繁に変更されることがわかっている場合、オブジェクトバージョニングを使用して、ファイルへのアップデートを管理することをお勧めします。このテクニックにより、変更が有効になった時期を管理でき、無効なオブジェクトへの課金の可能性を防ぎます。

Amazon CloudFront は Adobe Flash Media Server(FMS)を実行している Amazon EC2 および Amazon Route 53 で使用して、ライブ HTTP ストリーミングを行うことができます。(FMS を実行している)Amazon EC2 は、CloudFront のダウンロード配信のためには、オリジンとして設定する必要があります。お客様に容易にご利用いただけるよう、ライブストリーミングスタックに必要なすべての AWS リソースのプロビジョニングと配列のすべてを処理する AWS CloudFormation テンプレートが作成されています。CloudFront は、お客様に拡張性と柔軟な従量課金制を提供し、一方でライブイベントをストリーミングするための HTTP プロトコルの使用により、ライブコンテンツ視聴者には容易なアクセスを提供します。ライブストリーミングに CloudFront を使用すると、FMS オリジンサーバーを完全にコントロールすることができ、イベント固有の性質に最適に機能するように設定することが可能となります。加えて、ライブイベントのニーズを最適なかたちで満たす Amazon EC2 インスタンスのタイプと AWS リージョンを選択することができます。CloudFront を使用したライブ HTTP ストリーミングの設定に関する詳細なチュートリアルは、ここでご覧いただけます。

必要であれば、アクセスログを有効にすることにより、Amazon CloudFront のお客様の配信物によって生じるトラフィックの詳細情報を受け取るようにすることもできます。アクセスログは、お客様のコンテンツに対して行われる各リクエストについて、詳細情報を表示するアクティビティレコードです。この機能を使うには、Amazon Simple Storage Service(S3)への登録が必要です – ここでご登録ください。ストアアクセスログで使う Amazon S3 バケットを作成する、または指定するだけです。この機能について、Amazon CloudFront の追加料金が発生することはありません。ただし、通常の Amazon S3 料金が、このサービスを使用するアクセスログの書き込み、格納、受信に適用されます。

既定では、お客様の配信物のピーク時データ転送速度1,000メガビット/秒、およびピーク時リクエスト速度1,000リクエスト/秒 がサポートされています。このトラフィック量よりも多くを見込む場合は、制限値を増やすための申請を行ってください。2営業日以内に、お客様の配信に対する能力が強化されます。

ストリーミング配信

Amazon CloudFront では、「ストリーミング配信」を作成して、Amazon CloudFront の他の配信物とは異なる方法で、リッチメディア コンテンツを配信することができます。ストリーミング配信は、エンドユーザーにリアルタイムでコンテンツを配信します。エンドユーザーは、データが配信される先から情報を視聴できます。これを行うために、ストリーミング配信は、Amazon CloudFront の他の配信物が使用する HTTP または HTTPS プロトコルではなく、リアルタイム メッセージング プロトコル(RTMP)およびそのいくつかの変異形を使用します。Amazon CloudFront は、Adobe 社の Flash® Media Server を利用して、そのストリーミング配信の機能を強化しています。

ストリーミングは、お客様とお客様のエンドユーザーに対して、いくつかの恩恵をもたらす可能性があります。ストリーミングでは、再生により柔軟性を持たせることができます: ストリーミングでは、メディアファイルの一時停止や、必要な箇所までの巻き戻し、早送りが簡単です。どれだけのファイルがすでにブラウザにダウンロードされたかについて頭を悩ます必要はありません。またストリーミング配信を設定することにより、動的なビット速度のストリーミングを利用することもできます。これが有効になっていると、この機能は同一動画の複数のコピーを格納することができ、それぞれは異なる品質レベルでエンコードされます。その後の配信では、エンドユーザーのインターネット接続の速度に基づいて、動画品質が自動的に調整されます。

ストリーミングではまた、お客様のコンテンツをさらにコントロールすることができます。なぜならエンドユーザーが動画の視聴を終えた際に、彼らのコンピュータにファイルが残らないからです。さらに、ストリーミングはコスト削減になります。エンドユーザーが実際に視聴するメディアファイルの一部のみを配信するためです。対照的に、従来のダウンロードでは、ファイルの一部しか視聴しない場合でも、しばしばメディアファイル全体がエンドユーザーによってダウンロードされます。

ストリーミング配信は、Flash を使用して再生可能な様々なファイルフォーマットをサポートしています。サポートされるフォーマットには、人気の FLV や MP4 メディアコンテナ ファイルフォーマット、そして VP6 や H.264 映像コーデックがあります。

Amazon CloudFront のすべてと同様、ストリーミング配信は、高性能で、信頼性の高いコンテンツ配信を提供するよう設計されています。ストリーミング配信は、Amazon CloudFront ネットワークにあるすべてのエッジロケーションを使用します。そのためコンテンツは、エンドユーザーに近いサーバーからストリーミングされます。ストリーミングコンテンツのための追加料金はありません: 通常の Amazon CloudFront 料金で、お客様が配信するデータ量に応じてお支払いいただくだけです。

ストリーミング配信を設定した後は、動画ストリーミングの診断クライアントを使用して動画をテストすることができます。

Amazon CloudFront で Amazon S3 を使用

Amazon S3 は、インターネットのための堅牢なオブジェクトストアです。Amazon CloudFront は Amazon S3 をオリジンサーバーとして使用し、ユーザーのオブジェクトのオリジナルバージョンを格納します。

Amazon CloudFront は、頻繁にアクセスされるオブジェクト、「人気」のあるオブジェクトの配信のために設計されています。Amazon CloudFront では、人気のオブジェクトのコピーが世界中のエッジロケーションのネットワークにキャッシュされます。これらのエッジロケーションはエンドユーザーの近くにあるため、Amazon S3 の中央ロケーションの1つからサービスを提供するよりも、より迅速にオブジェクトを提供することができます。これにより、頻繁にアクセスされるコンテンツに対して、エンドユーザーの体験が改善されます。待ち時間はより少なく、データ転送速度はより高速になるからです。Amazon CloudFront のエッジロケーションを使用して人気のオブジェクトを配信することは、お客様のコスト削減にもつながります。なぜなら Amazon CloudFront のデータ転送速度料金は、Amazon S3 のより上位の利用帯域よりも安いからです。

ただし当サービスでは、エッジロケーションでスペースが必要な場合、より人気のコンテンツのためにスペースを作るために、人気のないオブジェクトが削除されます。つまり、頻繁にアクセスされないオブジェクトが、Amazon CloudFront のエッジロケーションのキャッシュに残る可能性は小さいということです。このため、あまり人気のない、または動的なオブジェクトは、(Amazon CloudFront よりも)Amazon S3 から配信するほうがより良い選択となります。Amazon S3 は、これらのオブジェクトに対して、強力な配信性能を提供します。Amazon S3 から直接これらのサービスを提供することによって、Amazon S3 から Amazon CloudFront のエッジロケーションへ、人気のないオブジェクトを継続的にコピーするコストを削減することができます。

Amazon CloudFront には数多くの素晴らしい利用例があります。これには例えば以下のものがあります。

  • 最も頻繁にアクセスされるウェブサイト コンポーネントのホスティング ウェブサイトには、サイト上の各ページに共有される少数のファイルが含まれている場合があります。これがサイトのログやナビゲーション用画像のようなグラフィックである場合もあります。またはカスケーディング スタイルシートや JavaScript コードのような、補助ファイルである場合もあります。同一のファイルが非常に頻繁にアクセスされる場合、エッジロケーションにキャッシュとして保管される可能性が高いため、Amazon CloudFront が理想的な選択となります。
  • ソフトウェアの配信 Amazon CloudFront は、アプリケーション、アップデート、またはその他ダウンロード可能なソフトウェアをエンドユーザーに配信したいソフトウェア開発者にとって、良い選択肢の一つです。Amazon CloudFront の高速なデータ転送速度により、お客様のアプリケーションのダウンロード速度が上昇し、カスタマー体験が改善され、より上位の使用帯域での Amazon CloudFront データ転送料金が低下することにより、コストが削減されます。
  • 人気のメディアファイルの発行 お客様のアプリケーションに、頻繁にアクセスされるリッチメディア - 音声または動画 - が含まれている場合、Amazon CloudFront のより低額なデータ転送料金および改善されたデータ転送速度から恩恵を受けることができます。

従量課金制

Amazon CloudFront は、前払い料金や、「ネットワークを通じてこれだけの量のコンテンツを配信します」といった約束を必要としないよう設計されています。その他の Amazon Web Services と同様、従量制で課金が行われ、使用した分に対してのみお支払いいただきます。

  • オリジンサーバーへ格納 通常の Amazon S3 ストレージ料金を支払って、お客様のバケットにオブジェクトを格納します。料金は、AWS ステートメントの Amazon S3 部分に表示されます。同様に、Amazon EC2 をオリジンサーバーに使用する場合、料金は、ステートメントの Amazon EC2 部分に表示されます。
  • オブジェクトをエッジロケーションへコピー Amazon CloudFront が、まだエッジロケーション上にないオブジェクトのリクエストを受け取ると、それは標準 GET リクエストをオリジンに返します。そのオリジンが Amazon S3 または Amazon EC2 にある場合、データ転送における通常の AWS に対する料金の他に、GET リクエストに対する Amazon S3 料金が追加されます。この料金は、AWS ステートメントの Amazon S3 または Amazon EC2 部分に表示されます。Amazon CloudFront は、そのオブジェクトに対して、そのエッジロケーションで需要がある場合にのみ、エッジロケーションにオブジェクトをコピーします。
  • エッジロケーションからオブジェクトを提供 HTTP リクエスト、HTTPS リクエストおよびデータ送信のために、Amazon CloudFront 料金が発生します。データ転送料金は、対応する Amazon S3 および Amazon EC2 のデータ転送料金より安価です。Amazon CloudFront の料金は、AWS ステートメントの Amazon CloudFront 部分に表示されます。
  • エッジロケーションからオブジェクトを無効化 無効リクエストに含める各オブジェクトに対して Amazon CloudFront 料金を負担します。毎月、無料で1,000オブジェクトを無効にできます。それ以上の量は、無効にする各追加オブジェクトに対して課金されます。さらに、Amazon S3 がオリジンの場合、Amazon S3 バケットからオブジェクトを削除しない場合、これらのオブジェクトに対して通常の Amazon S3 ストレージに課金されます。

AWS の月別請求書は、AWS サービス使用量とドルでの総計は別のため、Amazon S3 をオリジンとして使用すると、Amazon S3 の料金と Amazon CloudFront の料金が発生することになります。Amazon CloudFront の利用に関連する Amazon S3 の利用は、当月に発生する可能性のあるその他の Amazon S3 の利用と組み合わされています。

使用開始

Amazon CloudFront を理解するための最善の方法は、当社の技術文書の一部である、入門ガイドをお読みいただくことです。そうすれば、数分以内に、Amazon CloudFront ネットワークを通じてコンテンツの配信を行えるようになります。


使用目的と制約

このサービスの利用は、Amazon Web Services カスタマーアグリーメントによって規定されています。




Streaming Media Awards
Amazon CloudFront が、Streaming Media Magazineの Editors' Pick and European Readers' Choice Awards を受賞。







主な特色
短い TTL
最短失効期間(「TTL」と呼ばれることもあります)の最小値は0秒です。
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メディアストリーミング
現在 Amazon CloudFront からメディアコンテンツをストリーム配信できます。
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プライベートコンテンツ
Amazon CloudFront からファイルをダウンロードするユーザーを管理します。
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Management Console
Amazon CloudFront は、現在 AWS Management Console と共に稼働します。このウェブベースのポイントアンドクリック、グラフィカルユーザーインターフェイスでは、コードを書き込まずに Amazon CloudFront を管理できます。
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アクセスログ
Amazon CloudFront コンテンツがアクセスログで配信される方法、時期、場所、対象ユーザーについて情報を得ます。
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HTTPS サポート
HTTPS 接続でコンテンツを配信します。
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無効化
すべての Amazon CloudFront エッジロケーションからファイルのコピーを削除します。
詳細はこちら  

オリジンのカスタマイズ
オリジンサーバーからコンテンツを供給します。
詳細はこちら  

ライブストリーミング
Amazon CloudFront を使用して HTTP ストリーミングコンテンツをライブ配信します。
詳細はこちら  




動画ストリーミングをテスト
Amazon CloudFron でのストリーミングは簡単です: AWS Management Console またはシンプルな API 呼び出しで数回クリックするだけで、Adobe の Flash® Media Server を実行しているエッジロケーションにある世界的なネットワークを使用して、コンテンツをストリーミングすることができます。ストリーミング配信を設定した後は、当社の診断クライアントを使用して動画をテストすることができます。

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