つなぐ 希望の木
災難を乗り越えてきた木々を、都内に訪ねた。
【国際】北朝鮮、核実験準備完了 韓国紙報道「2週間内に実施可能」
【ソウル=辻渕智之】韓国紙・朝鮮日報は二十一日、韓国政府筋の話として、北朝鮮が北東部の咸鏡北道豊渓里(ハムギョンプクトプンゲリ)で進める三度目の核実験の準備を事実上完了したと報じた。実験直前に坑道を埋め立てるための土砂が坑道の入り口付近から消えたのが衛星写真で確認されたという。 この政府筋は「実験に使う核兵器の地下の坑道への設置が終わり、坑道が埋め戻された可能性が大きい」と指摘。「技術的に二週間以内に核実験が可能な状態だ」との見通しを示した。 一方で、「ケーブル設置など、最終作業を終えたかは確認されていない」と述べた。ケーブルは、地下の核実験場と外部の監視装置を接続するケーブルを指すとみられる。 韓国の政府筋は今月一日時点の衛星写真では、埋め戻し用の土砂が外部から搬入され、坑道入り口付近に積まれる量が増えていると明かしていた。 今回、国連安全保障理事会は十六日に、北朝鮮の「人工衛星」と主張する十三日のミサイル発射を非難し、核実験にも警告を発する議長声明を採択した。ミサイル発射から一〜三カ月後に核実験に踏み切った二〇〇六、〇九年と同じ流れで、金正恩(キムジョンウン)新体制は国際社会の懸念を無視する形で核実験を強行する可能性が高まった。 核実験の目的は核弾頭の小型化や、計算通りの爆発能力の検証。韓国軍当局は、過去二回のようにプルトニウムではなく、寧辺(ニョンビョン)の核施設で濃縮を進める高濃縮ウランを使う可能性が高いとみている。 北朝鮮は故金日成(キムイルソン)主席の生誕百年の今月を、国を挙げた大祝祭と国威発揚の月と最重視してきた。ミサイル発射失敗で失墜した威信を早期に回復するため金正恩第一書記が、朝鮮人民軍創建八十周年の二十五日前後など、月内に核実験を強行するとの観測もある。 PR情報
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