光母子殺害:元少年の死刑確定 判決訂正申し立てを棄却
毎日新聞 2012年03月16日 19時34分(最終更新 03月16日 19時57分)
山口県光市で99年に母子を殺害したとして殺人や強姦(ごうかん)致死罪などに問われた当時18歳の元少年(31)に対し、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は14日付で被告側の判決訂正の申し立てを棄却する決定を出した。死刑が確定した。2審の無期懲役を最高裁が破棄・差し戻したケースでの死刑確定は戦後3例目。先月20日の差し戻し上告審判決では、裁判官1人が反対意見を述べる極めて異例の展開をたどった。
確定判決によると、元少年は99年4月、光市の本村洋さん方に排水管検査を装って上がり込み、妻弥生さん(当時23歳)を絞殺して強姦。長女夕夏ちゃん(同11カ月)も絞殺した。死刑の求刑に1、2審が無期懲役としたのに対し、06年の最高裁判決は審理を広島高裁に差し戻し、差し戻し控訴審が死刑としていた。【石川淳一】