【DATA：耐高LEVEL放射線微生物の分離に成功】

　世界で初めて、中国・新疆の科学者が高LEVEL放射線に耐える真菌と放線菌の分離に成功した。
　
　2010年4月7日、これについて“新疆農業科学院微生物応用研究所”の石玉瑚研究員は次のように述べた。
　…一般の細菌は2,000－5,000Gy（放射線被ばく量の単位）で全て死ぬ。分離に成功した微生物は10,000Gy～30,000Gyの高LEVEL放射線に耐える。広島、長崎型原爆の放射線量は10Gy。ヒトは5Gyで1時間しか生存できない…。

　“新疆農業科学院微生物応用研究所”は国家科学技術部の支持を得、2003年から新疆地区の高LEVEL放射線汚染土壌から耐放射線微生物を発見・分離する研究に取り組んできた。
　2009年末、同研究所は、1科・10属・20種の放射線に耐える真菌（酵母菌を含む）と放線菌を発見、その一部から10,000Gy～30,000Gyの高LEVEL放射線に耐える真菌・放線菌を分離することに成功した。

　“新疆農業科学院微生物応用研究所”の石玉瑚研究員は、分離に成功した真菌・放線菌が生態の一部を構成していることから環境の修復と生態の均衡に不可欠な作用を果たしていると認識している。

　分離された真菌・放線菌は高LEVEL放射線への強い耐性を持つことから、原子力発電所による環境汚染の処理や核廃棄物処理、農業や医療用の新製品研究・開発等に応用することができると見込まれている。

〔出所：2010-04-13 科技日报〕

【解説：高LEVEL放射線に耐える放線菌の名称”】
　　　　　┗ “Yuhushiella desert FJ526746”

　高LEVEL放射線に耐える真菌・放線菌の研究成果は、国際的に正式発表されている。
　その一つは“石玉瑚”の名を冠し、耐高LEVEL放射線放線菌の新属名…“Yuhushiella desert FJ526746”として登録されている。

〔出所：2010年04月20日 乌鲁木齐在线〕

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〔2010-04-13〕科技日报

　　来自我国新疆的科学家在世界上首次发现并分离出一种耐高辐射的真菌和一种放线菌。
　
　　“在一般的情况下，人在5戈瑞＝gray；符号Gy (辐射强度的计量单位)的辐射下只能存活1小时(广岛和长崎原子弹爆炸的辐射剂量即相当于10戈瑞)；普通细菌在2000—5000戈瑞的辐射下也会全部死亡；而我们发现并获得了耐10000—30000戈瑞辐射的微生物。”
　　4月7日，新疆农业科学院微生物应用研究所研究员石玉瑚说。

　　2003年起，新疆农业科学院微生物应用研究所在科技部支持下，对新疆高放射性污染土壤进行了耐辐射微生物资源研究。
　　去年年底，终于获得了耐10000—30000戈瑞辐射的各类细菌、放线菌、真菌(含酵母菌)，并初步确定耐辐射微生物新科1个，新属10个，新种20多个。
　　其中耐辐射放线菌和耐辐射真菌是世界上首次发现和分离出来的。

　　石玉瑚认为，这些微生物作为生态系统的积极参与者，对于环境修复和维持生态系统平衡起着不可替代的重要作用。

　　由于耐辐射真菌具有超强辐射抗性，将为污染环境修复治理、核电站与核废料的安全处置、航天航空应用、农业及医疗新产品研发等提供可行途径。
　　
【解说：耐辐射放线菌新属＝“Yuhushiella desert FJ526746”】

〔2010年04月20日 乌鲁木齐在线〕

　　耐高辐射真菌和放线菌研究成果已在国际上正式发表，其中一个以石玉瑚名字命名的耐辐射放线菌新属（Yuhushiella desert FJ526746）得到了国际认可。