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「パンダ年度内に協定」 受け入れへ会議初会合 仙台市
中国からジャイアントパンダの借り入れを計画する仙台市は19日、関係部局長でつくる「プロジェクト会議」の初会合を開いた。議長を務める伊藤敬幹副市長は、本年度中に中国側と協定を結び、飼育開始時期などを確定させたいとの考えを示した。 会合では、パンダの受け入れが市地下鉄東西線が開業する2015年度より早まることを想定し、「動物公園駅(仮称)」駐車場の建設を前倒しする方針が報告された。動物公園と連結する駐車場は4階建てで、500台を収容する。 パンダを受け入れる八木山動物公園(太白区)周辺の駐車場整備や渋滞対策、地元商店街との連携といった課題も確認した。 中国から仙台市へのパンダ貸与をめぐっては、温家宝首相が昨年末の日中首脳会談で「前向きに取り組む」と発言。市幹部はことし3月、中国外交部(外務省)などを表敬訪問した。 市は中国側からの連絡を待ち、パンダを所有する野生動物保護協会と協議を始める。貸与開始時期や飼育条件などを詰め、協定締結に向けた準備を進めるという。 市によると、パンダ受け入れによる経済効果は年最大50億円で、貸与期間は10年間の予定。仙台へのパンダ貸与を後押ししてきたジャニーズ事務所が最初の5年間にかかるレンタル料や獣舎建設費などを負担する。 伊藤副市長は会合で「パンダを子どもたちに夢と希望を与える復興のシンボルにするため、関係部局が協力し、受け入れ準備に万全を期してほしい」と語った。
2012年04月20日金曜日
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