秋田の牧場:ヒグマ6頭脱走し射殺 女性従業員1人死亡
毎日新聞 2012年04月20日 12時13分(最終更新 04月20日 18時23分)
20日午前10時ごろ、秋田県鹿角(かづの)市八幡平の「八幡平クマ牧場」から、女性従業員がクマに襲われたと119番があった。県警や消防によると、午前10時半ごろ、襲われた70代の女性従業員がオリの中で倒れているのを確認したが、呼びかけに応じなかった。午後2時ごろ、遺体を収容したが損傷が激しいという。また別の女性従業員1人と連絡が取れなくなっているという。
ヒグマとみられる6頭がオリから脱走して敷地内を徘徊(はいかい)しており、地元猟友会が射殺した。襲ったクマは成獣とみられる。消防によると、女性従業員は76歳と69歳とみて確認を急いでいる。
八幡平クマ牧場は、ヒグマなど38頭を飼育。現在は冬季閉園中だった。秋田県と岩手県の県境近くにあり、2〜3キロ離れたところに集落がある。鹿角市は周辺の道路を封鎖し、警察や消防が警戒している。最寄りの小、中学校は現場から約17キロ。市総務課によると、各小中学校には連絡済みだという。