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クマに襲われ、女性従業員２人死亡

　２０日午前、秋田県鹿角市の八幡平クマ牧場で従業員の女性２人がクマに襲われ死亡しました。

　秋田県北東部の鹿角市。まだ雪の残る八幡平クマ牧場から２０日午前１０時過ぎ、１１９番通報がありました。

　「従業員がクマにかまれた」

　消防が駆けつけたところ、クマを飼育している檻（おり）が開いたままになっていて、７５歳の従業員とみられる女性が檻の近くに倒れていました。また、別の女性従業員も所在が分からなくなってしまいました。

　「女性従業員がうちのおばさんなんです、１人が」（女性従業員の親族）
Ｑ．情報は？
　「ないです、入ってないです。近くまで行って確認したい」（女性従業員の親族）

　檻の外に出ていたクマは、４頭が駆けつけた地元の猟友会によって、その場で射殺されました。しかし、ほかに少なくとも２頭が逃げ出していることが判明。鹿角市などによりますと、逃げた２頭はその後、射殺されました。

　檻の近くで倒れていた女性従業員はその後、救出されて病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。足などにかまれたような傷が複数あったといいます。

　また、姿が見えなくなっていた６９歳の女性従業員も、その後、発見されましたが、死亡が確認されました。

　「かわいそうで、ほんとに何も言えない。まさか、こうなると思わなかった」（６９歳女性の親族）

　警察の調べによりますと、亡くなった女性従業員２人は午前中、６０代の男性従業員とともに、エサを与えるために檻に近づいたところ、クマに襲われたといいます。男性従業員は一命を取りとめ、クマに襲われて追いかけられ、かじられたと話しています。

　八幡平クマ牧場は観光用のクマ牧場で、警察によりますと、３８頭のクマを飼育していたということです。警察はクマが檻から出た経緯や、女性従業員らが襲われた状況を詳しく調べています。（20日17:54）