健康番組や雑誌などでよく目にする、“血液サラサラ”。いかにも健康そうな響きを持つこのキーワード、実ははっきりとした医学的根拠がありません!
医師の中に血液サラサラと表現する人もいるようですが、それは“血液の流動性が高いような状態”を指す表現で使っているようです。
例えば、高脂血症ではない状態をわかりやすく表現するとき使うことがあるということで、基本的に医学的に定義のない血液サラサラという表現は正しくないというのです。
■よく見かける血液ドロドロの写真って何?
血液が汚れると、赤血球が鎖をつないだように連鎖している状態の写真が出てきて、“コレが血液ドロドロの証拠”というイメージがついてしまっていますが、本当のところはどうなのでしょうか?
赤血球がつながっている状態を連鎖状配列赤血球(ルロー)と言います。コレが起こるのは食事と関係なく
・血液中に脂質や糖分が存在しているとき
・血液を固めるフィブリン(凝固成分)が多すぎるとき
・脱水状態のとき
となります。そして実は、血液の写真は、撮り方によってドロドロにもサラサラにも見せることができます。
サンプルの血液の“量を増やし”たり、プレートできちんと引き伸したりしていないときに、赤血球が数珠状にくっついた状態に見えるようです。
■血液ドロドロに見せる方法
まず、サンプルの血液量が多いときは、赤血球が何層にも重なりくっついて見えます。逆に、血液量を減らすと赤血球がバラバラに見えるのです。
次に、顕微鏡で血液を見るときにプレパラートできちんと挟んでいないとき。これは、顕微鏡視野内の赤血球濃度が希薄になることで、赤血球がバラバラに見えます。
あと、採血の後3分程度で、赤血球は凝固を始めてドロドロに見えます。なので、迅速に見せないと、誰の血液でもドロドロに見せることが可能なのです。
また、水を飲んだかどうかでも血液の粘度は変わってします。逆を言えば、水分を補給すればサラサラになるのです。
もちろん、脂質異常の状態では血液の粘度が高まり、血管内にコレステロールがくっついて、詰まってしまう恐れがあります。
よって、ただよく見かける、赤血球がつながっている状態の写真をうのみにしすぎないことが大切ですね。
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(著:清崎汐里)