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クマ牧場 従業員2人襲われ死亡4月20日 20時4分
秋田県鹿角市の観光用のクマ牧場で、ヒグマ6頭がおりから逃げだし、従業員の女性2人が襲われて、死亡しました。
おりの中には、塀の高さ近くまで雪が積もった場所があり、警察は、クマが雪の山を登って、塀を乗り越えた可能性もあるとみて調べています。
20日午前10時ごろ、秋田県鹿角市八幡平にある「秋田八幡平クマ牧場」から、「従業員の女性がクマに襲われている」と消防に通報がありました。
救急隊員が駆けつけたところ、女性が倒れていましたが、おりから逃げ出した体長2メートルほどのヒグマが周辺にいたため、近づくことができませんでした。
このため、地元の猟友会が、昼すぎに、おりの外にいた4頭のクマを射殺し、午後3時前には、もう2頭を射殺しました。
消防は、午後2時前に、女性を運び出しましたが、全身を何か所もかまれて、すでに死亡していました。
クマ牧場では、ほかにも女性従業員の行方が分からなくなっていましたが、午後3時50分ごろ、敷地内で死亡しているのが見つかりました。
警察は、亡くなったのはクマへの餌やりや掃除などの仕事をしていた従業員の舘花タケさん(75)と、舘花タチさん(69)の2人とみて確認を急いでいます。
おりの中には、塀の高さ近くまで雪が積もった場所があり、警察は、クマがこの雪の山を登って、塀を乗り越えた可能性もあるとみて調べています。
クマ牧場は、鹿角市の中心部から20キロほど南の山あいにあります。
秋田県によりますと、個人が観光用にヒグマやツキノワグマなど38頭を飼育し、大型連休前に向けて開園の準備をしていたということです。
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