NHK群馬県のニュース 前橋放送局
放射性廃棄物の処分場を県内に
高い濃度の放射性物質を含む汚泥の焼却灰などの処理が進んでいない問題で環境省の横光副大臣が県の大澤知事と会談し、埋め立て用の処分場を県内の国有地に新たに建設する方針を伝えましたが、大澤知事は廃棄物を抱える自治体ごとに処分場を設ける案を提案し、この方向で連携していくことで合意しました。
下水処理施設の汚泥を燃やした焼却灰などのうち放射性セシウムの濃度が１キロあたり８０００ベクレルを超えるものは指定廃棄物として国の責任で処理することになっています。
県によりますとこうした廃棄物は県内では▼汚泥の焼却灰が４６０トン、▼浄水の過程で出た土が４７４トンのあわせて９３４トンにのぼっていますが埋め立てる場所がなく各地の施設で保管されたままになっています。
これについて横光副大臣は１９日県庁で大澤知事と会談し、県内の国有地に廃棄物を処分する処分場を新たに建設する方針を伝えました。
これに対して大澤知事は県内の市町村が対応に苦慮している状況を伝えた上で、処分場については廃棄物を抱える自治体ごとに▼国有地などに新たに建設するか▼既存の施設を改修して利用する案を提案し、この方向で連携することで合意しました。
環境省と県ではことし７月から９月にかけて具体的な候補地を決定したいとしています。
会談後横光副大臣は「説明会などに環境省の担当者を派遣するなどして国が責任を持って処分場の確保を進めていきたい」と話しています。
一方、大澤知事は「国と県と市町村が連携して丁寧に説明をし、処分場の確保につとめていきたい」話していました。
04月19日 19時12分
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