NHK福島県のニュース　福島放送局

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メール削除問題 調査結果公表

原発事故の際、県が放射性物質の拡散を予測する「ＳＰＥＥＤＩ」のデータをメールで受信したあと、一部のデータが削除されていたことについて、県は、メールを受信できる容量に制約があり、新たなメールを受信するため古い情報を消したなどとする、削除の経緯に関する調査結果を公表しました。「ＳＰＥＥＤＩ」のデータは、本来、専用の回線を通じて福島県に伝えられることになっていましたが、震災で回線がつながらなくなり、代わりに国はメールにデータを添付して福島県に送信していました。
この際、県の災害対策本部の中では、メールでデータを受信しているという情報が共有されていなかった上、その後、受信したメールの一部は削除されていました。
これについて、住民の避難への活用に支障が出たのではないかと、県議会などから説明を求められたことから、県はメール削除の経緯に関する調査結果を２０日に公表しました。
それによりますと、メールを受信できる容量には制約があり、新たなメールを受信する必要があるため、３月１２日から１６日までに受信した８６通のうち６５通のメールを削除したということです。荒竹宏之・生活環境部長は、メールの取り扱いが住民の避難の指示に直接影響することはなかったが、これまで経緯を詳しく調査しなかったことが県民の疑念を増幅させたとして陳謝しました。

04月20日　20時05分

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