最終更新: 2012/04/20 19:55

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福島第1原発収束作業員を撮影するジャーナリストを取材しました。

福島第1原発収束作業員を撮影するジャーナリストを取材しました。
放射線の危険にさらされながらも、福島第1原発事故の収束作業を続ける作業員たち。
その思いを伝えたいと、作業員の素顔を撮り続けるフォトジャーナリストの活動を取材しました。

大阪市中央区で開催された「3.11小原一真写真展」。
ここで展示されたのは、東京電力福島第1原子力発電所で働く作業員の写真。
撮影したのは、フォトジャーナリスト・小原一真さん(26)。
写真展では、小原さんが聞き出した彼らの心境も、あわせて展示されている。
新妻浩昭さん(51)のコメント「俺が行って、全部が終了するんだったら、なんぼ線量食ったっていい」。
渡邉 仁さん(39)のコメント「娘のお墓がここにあるんですよ。家族はみんな避難させたけど、俺だけでも残ろうって」。
小原さんは、大手金融機関で働きながら、ジャーナリストを目指していた時、東日本大震災と原発事故が起きた。
小原さんは2011年8月、福島第1原発の敷地内に入った。
そこで、日常の報道では伝えられない作業員の姿に、心を動かされた。
小原さんは「やくざにあっせんされていようが、お金のためだけに働いていようが、それは、はっきり言って関係なくて、実際、彼らがやっていることによって、今の僕らの当たり前の生活っていうのが成り立っているにもかかわらず、自分がカメラマンという一立場を考えたときに、何もできてないですよね。誰かが彼らの思いっていうのを伝えなくちゃいけない」と語った。
小原さんは、福島・川内村へ続く道を100回以上通ったという。
小原さんが川内村に通うのは、福島第1原発で作業に従事する建設会社を取材するためだった。
この会社は、放射性物質に汚染された水を通す配管作業などを請け負っている。
事故後の被ばく量は、多い人で、すでに30ミリシーベルト(mSv)を超えている。
一方、小原さんは、写真展に、原発作業員の声をじかに聞いて、考えるきっかけになればと、福島第1原発で3月まで働いていた小川 篤さん(44)を招いた。
小川さんは「Jヴィレッジにもたくさんいるんですよ、東電社員って。わざと、『お疲れさまです』って声かけるんですよね。東電の社員から一切返ってきたことないんです」と語った。
小川さんは、警戒区域の富岡町に住んでいた。
小川さんは「震災前まで、自分の家の隣に住んでいた老夫婦に、久々、避難所で会った時に、『何とかしてくれ』と。そういう人たちに、『大丈夫だよ、俺らが行ってっから、心配すんなよ。そのうちなんとかなるから。帰れるようになるから』」と語った。
作業員1人ひとりに働く思いがある。
小原さんは「40年後も業務が残っているっていうことは、結局、ことし生まれた赤ちゃんだって、今、学校で勉強してる子どもたちだって、そこで働いているかもしれないわけですよね。そういうことを考えると、その人たちの労働環境だとかを、見直さなくちゃいけないんじゃないかなってすごく思います」と語った。

(04/20 13:17 関西テレビ)


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