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【社会】

シロイルカ おめでた 八景島シーパラダイスでは初

 横浜・八景島シーパラダイス(横浜市金沢区)で飼育されているシロイルカ(ベルーガ)に早ければこの夏、待望の赤ちゃんが誕生する。シーパラダイスで、シロイルカが身ごもったのは一九九三年の開業以来初めて。飼育員らは、母親になる雌のパララ(十一歳)の体調変化に気を配り、無事出産を迎えることができるよう見守っている。 (志村彰太)

 真っ白なおでこをプルプルと揺らす愛らしいしぐさで人気を集めるシロイルカは毎年、三〜五月に繁殖期を迎える。雌が一、二回排卵し、タイミングよく交尾できれば受精のチャンスになる。

 シーパラダイスでは、「ショー担当」で雄一頭、雌三頭、来場者との「触れ合い担当」で雄一頭、雌二頭の計七頭を飼育している。このうち、同じ水槽にいる触れ合い担当のパララと雄のトロロ(十八歳)が昨春、互いに寄り添って泳ぐなど求愛行動を見せた。

 その後、パララがトロロの求愛を避ける「倦怠(けんたい)期」の兆候を見せたため、エコー診断したところ、妊娠が判明した。妊娠期間は十五〜十八カ月で、早ければ今年の夏には赤ちゃんが生まれる。

 泳ぎながら寝る一般的なシロイルカと異なり、パララはあおむけで寝るなど「おっとりした性格」(広報担当者)。一方、トロロは体長四・三メートルで、シーパラダイスの中で最も大きな「肉食系男子」。妊娠後も積極的に求愛行動をしたため、初産でデリケートになっているパララを気遣い、現在は別の水槽に移している。

 シーパラダイスは、パララの体調に気を使い、これまで妊娠の公表を控えていた。ただ、最近は来場者から「パララのおなかが大きくなっている」と指摘されることが増えているという。

 広報担当者は「出産が楽しみですが、優しく見守ってください」と話している。

 

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