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田中秀征 政権ウォッチ
【第130回】 2012年4月19日
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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

野田政権は“安全性”よりも“モノ・カネ”を選んだ

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信じがたい仙谷氏の“集団自殺”発言
傲慢で幼稚なパフォーマンスに不信は強まる

 それにしても、野田首相はなぜ自ら記者会見をして再稼働問題への対応について発信しないのか。

 この問題は枝野経産相が前面に立っているが、実質的に仙谷由人元官房長官が主導していると報道される。彼は4人の閣僚会議にも出席していると言うが、そんなことが許されるのか。その彼が、原発を再稼働させなければ“集団自殺”になる旨のにわかには信じがたい粗暴な発言をした。

 現状は、再稼働に理解を示してきた人まで政権に不信感を持ち、今のままでの再稼働に反対するようになっている。

 やることをやらないで突っ走っていること。非公式で不透明な政策決定。それに脅迫まがいの傲慢な発言と幼稚なパフォーマンス。これでは一歩も進むことはできない。

 宮沢元首相ばかりか、一昔前の首相なら誰でも“必要性”より“安全性”に強くこだわったに違いない。


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2001年に講談社から刊行された田中秀征著『梅の花咲く――決断の人・高杉晋作』が近代文藝社より新装版となって発売されました。命を懸けて幕府の息の根を止め、新しい国家への道を切り拓いたリーダーの生き方は、今の日本人に何を問いかけるのか――。ぜひ、ご一読ください。

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田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]

1940年長野県生まれ。東京大学文学部、北海道大学法学部卒業。
83年、衆議院議員初当選。93年6月、新党さきがけ結成、代表代行。
細川政権発足時、首相特別補佐。第一次橋本内閣、経済企画庁長官。
現在、福山大学客員教授、「民権塾」塾長。


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かつて首相特別補佐として細川政権を支えた田中秀征が、期待と不安に溢れた民主党新政権の動向を鋭く斬り込む週刊コラム。未だ未知数である民主党政権の政局をウォッチしていく。

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