比出身の当選国会議員、連絡つかず

「ネットで攻撃されひどく傷ついた」

「今、表に出ればまたバッシングされる」

 フィリピン出身で、11日の国会議員総選挙で与党セヌリ党の全国比例代表候補順位15番で当選した後、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などインターネットで人種差別的な攻撃を受けているイ・ジャスミン氏(35)が17日、外部との連絡を断ち、身を隠していることが分かった。

 韓国に移住した外国出身者で初の国会議員当選者となった同氏の補佐をしているイ・ミンジョン氏は「イ・ジャスミン氏はネット上で攻撃され、ひどく傷ついた。同氏は外国人嫌悪の対象としてのイ・ジャスミンではなく、多文化(国際結婚)家庭の助けとなるイ・ジャスミンとしてメディアの前に立ちたいと言っている。騒ぎが収まったら見解をまとめ、表明する」と述べた。また「イ・ジャスミン氏が今、表に出ても、ネット上に新たな攻撃の種を提供するだけ。選挙時から(ネット攻撃の)ターゲットになり、でたらめな公約が飛び交い、弁明すればするほどバッシングされてきた」としている。

 本紙はイ・ジャスミン氏の携帯電話や事務所に電話をかけたが通じず、ソウル市西大門区の自宅でも会うことはできなかった。同日夜、自宅には同氏の家族がいるだけだった。家族はイ・ミンジョン氏を通じ記者たちに「帰ってほしい」と訴えた。

金時現(キム・シヒョン)記者
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