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リアルタイムで放射線量測定 相馬市で一部運用開始
福島県相馬市は福島第1原発事故による放射線量を随時計測し、市がデータを管理する「リアルタイム線量計」を一般家庭や学校、通学路など市内約90カ所に整備することを決め、17日、一部運用を始めた。定点観測し、除染対策に生かす。 整備箇所は市が昨年行った測定で年間線量が比較的高い1.6ミリシーベルト以上になると推計された児童らのいる同市玉野、山上、八幡地区などの家庭54世帯。学校は玉野小、山上小、玉野中の3校で、設置住宅の多い玉野地区は通学路や農地にも置く。 線量計は家庭用電源で使える。早野龍五東大教授(物理学)のアドバイスを受けて開発した。データは携帯電話などを通じて市に送る。学校など公共施設のデータはホームページで公表する。整備費は約1000万円で運用コストは年約250万円。 立谷秀清市長は「除染対策に活用し、子どもが安心して暮らせる生活環境を整えたい」と話している。
2012年04月18日水曜日
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