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屋内の線量計測システム整備へ4月18日 5時55分
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福島県相馬市は、放射線量を常時計測してデータをインターネットなどで市役所などに送るシステムを住宅や学校などの屋内を対象に整備を始めることになりました。
相馬市が整備するのは、東京大学の研究者が日米の企業の協力を得て震災後に開発したシステムです。
線量計を家庭などのコンセントに差し込むと放射線量の計測が始まり、インターネットなどを通じて市役所にデータを送る仕組みです。
市では、去年行った子どもや妊婦を対象にした調査で、年間の被ばく量が1.6ミリシーベルト以上になると推定されるおよそ60世帯の住宅と、一部の小学校の校舎内にこのシステムを整備することにしていて、近く設置作業を始めるということです。
相馬市などでは、住宅などの屋内で常時放射線量を計測しモニタリングする取り組みは初めてではないかとしています。
相馬市の立谷秀清市長は「このモニタリングを通じて放射線量の高い場所を1つずつなくしていきたい」と述べ、得られたデータは、今後、放射性物質を取り除く除染などの対策に活用していく考えを示しました。
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