リア充なんて死ねばいいのに!

リア充してる者は大体が娯楽に興じてる。 娯楽に興じてる最中は弱者を切り捨て、あるいは記憶から忘れる。 酷い人間、それがリア充・・・。 いつもリア充してる人は、さっさと死ぬべき。 震災で死んだ2万人の魂が、あの世から『死ね』と連呼してる。 『被爆難民を助けろ!』とオイラに連呼し続けてる。 ノイローゼで死にそうだ。 だれかオイラを助けてくれ・・・

2012-03-13

小説 無題

<あらすじ>

このまま世界が平井政司をないがしろにしたら、100年後の未来はこうなるという感じ

 

 

 

<本文>

 

国はラスベガス。貧困地区のホーレスたちは飢えていた。

貧乏人は華やかなカジノや高級車を目の前でチラリと見て、立場の違いに絶望する。

しかし、そんな中でも平気な人は居る。例えば生まれながらにホームレスだった者は、贅沢をした事がない。絶望は日常であり、心の抱くのは希望のみで、金持ちに嫉妬したりしない。

 

 

例えばニート化せずに前向きに車拭きする孤児が居て当然であり、廃棄されたゴミに群がる笑顔の子供達も居る。

例えばこんな感じ

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<そんな世界観の世界のボロ教会にて>

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少女は今、大切な親に別れを告げている。

 

判れるのは教会の神父で、歳は80頃。老体により衰弱して今にも死にそうである。

少女の親代わりだった神父さんの手を握り少女は語りかける。

 

少女「神父様! しっかりして!」

 

 

神父「……この孤独な……老いぼれ……なんかの……最後を看取ってくれる……者がいて……心から……幸せに思うよ……」

 

 

 

少女「さいごなんて言わないで! 神父様がいなくなったら私……! またひとりぼっちになっちゃうよぉ!!」

 

 

神父「どうか泣かないでおくれ…私の可愛いカノン……。大丈夫……必ずお前の側で……見守っているから……」

 

 

少女「いやよ! いやいや!! おねがい! 行かないで!!」

 

 

 

……ここは古ぼけた木造教会。貧乏であり市街から離れた場所で人の行き交いも無い。

賑やかなラスベガスで車の音も何も無い静かな時が、2人を包み込んでいた…///

 

 

 

 

 

少女のまぶたに思い出が蘇る。

神父さんとの思い出がフラッシュバックする。

虐めらた時は、抱きしめてくれた。一緒にごはんを食べた。一緒にごはんを作った。笑っていた。

 

その楽しい思い出も、少女は涙を流す事で己の不幸を自覚する。

一番必要であった筈の家族を今、失った・・・その悲しみは6歳には耐えられない。

先ほどの別れを思い出し涙せざる負えない。

 

この涙は、世界で誰一人として気付いてやれない。

夜、煌びやかなネオンに色取られて幸せしか知らない者たちに2人の不幸が判るはずも無く。

 

幸せの宴が聞こえる世界は、残酷にも、残された一人の子供に笑いかける様子。

 

だが、少女にとっては、それはどうでもいいこと。

 

少女は、ただ、目の前で最愛の人の死を受け入れて涙するだけ。

 

犬のうん子を掴んだ少年が、2人の前を横切ろうとも・・・

 

 

 ☆彡

 

 

 

 

<犬のうん子を掴んだ少年が、それを味見したかもしれない世界の6年後にて>

 

『実写版ちびまる子ちゃん』の世界観で花輪君の豪邸そっくりな家に青年がいる。

 

青年15歳は、金持ちなりにイケイケの服をコーディーネート。

とはいえ、これからバイクにどきゅんとぶっとばす為、意外と派手でもない。

ただのライダースを着用

 

「おやお坊ちゃま。お出掛けですか?」

黒い執事の田中さんかと思う様な風貌が声を発した。

 

 

 

 

 

 

 

「目的地まで、御車で御送り致しましょうか!?」

はなわ家の『ジイ』らしく振舞う田中に似た召使。

 

 

「いやいいよ。どうせ暇潰しで適当にその辺、ぶらついてくるだけだから」

恩着せががましいということか?

うざいんだよ。クソジジイ!耳にタコが出来る程、聞いたわ!!という表情はせずにクールボーイな感じ・・・夕ぐれの様な表情である。

 

 

「お気を付けて行ってらっしゃいませ!?」

 

ジイは最後まで見送る。ストーカーの様なまなこで見送るが、それは私の被害妄想だ!

 

実に清潔感漂う流れに、私は不愉快な気持ちでクールボーイを見ていた。

だって「おっす!オラXXX!」みたいなテンションで執事に挨拶するんだよね。

もう、これは論外だし、書き直し、台詞を無かった事にする。

 

 

 

 

 

そうしてクールボーイは馬にまたがり颯爽に走る。

風を切る。

 

途中、切られた人がいるが気にしない。それは所詮、私の被害妄想だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   畜生!!

 

この豪邸にはデカイ庭があるじゃにか!

 

いつになったら、家から出られるんだくそが!

 

しかも、門番までいやがるぜ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   派動拳派動拳

 

 

 

 

「……大変申し訳御座いませんがお坊ちゃま……まだ未成年ですし、無免許ですので運転は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁあ? 無免許で波動拳かよ。そりゃあ、門番に引き止められて当然だ。

さあどうする? この窮地をどうやって波動拳無しで乗り切るつもりだ?

そうか。なるほど、昇竜拳で乗り切るツモリか・・・私が甘かった。

 

昇竜拳の説明>

昇竜拳とは、しょうりゅうけん。いわゆる商流権の事である。

商売人のごとく人の心理を読み解き、得を得る。その得をを得る特権を行使する事を・・

 

・・・・

・・・

・・

もういいや。つかれた。

 

とにかく青年は買収した。

己の特権を生かして古いバイクを門番に差し上げる提案をした。

 

でも、門番も門番たる務めを忘れちゃいない。

万が一買収されたと旦那様にバレれば、リストカットされる様にリストラされるからだ。

だが、おぼっちゃんの印象が悪くなるのも困る。

嫌われてしまえば、いずれ将来、リストカットされる運命になる。

 

門番は悩んだ。悩み抜いた。

そして一つの答えに辿りついた。

「見なかった事にしよう。頑張って引き止めた振りをしよう。」

そうです。困った振りをしてれば、おぼっちゃんに、罪悪感を植えつける事ができ、後後に活かされる。。

バイクを貰えば恩を与えられた貸しを受けてしまい、余計に面倒ごとになる。

万が一、バイクが旦那様に見つかればそれこそリストカットされる

 

 

 

 

 

 

門番の思いをよそにクールボーイは門を飛び出し走る。走る意味は何なのかを探し求める様に・・・・

 

ようやく外に出て風を切るように走ると、もう一個、門があった。

 

またも、門番Aのごとく、ごねられる。しかし、逆らえない。

無駄な時間を過ごした時間は、この時点で5分も経っている。私が風呂に入れる時間あるかもしれない。

 

 

ともかく青年は青春する様に走る。まるで映画のワンシーンを長距離走するかの様

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実に羨ましい。ひっきーのオレには根本的に何か違うものを感じる。

 

オレだけじゃないな。世界中から冷たい眼差しが豪邸に注がれた筈だ。

 

メイドやら羊やら、プールとかでワンダーランド・・・

 

青年が家に帰るまでには超豪華料理が振舞われる予定だろうから、コックも忙しくしてる。

そのコックもきっと皆と同じような思いをしてるのだと思う。だから料理に陰毛を混ぜるのだ。

 

庭師だってそう。庭なんか手入れしてないし、振りしてるだけ。

全ての植物は人口物で花とか最初から屍だよ。

 

あーーーもう。嫉妬するなんて情けない!

 

もういい、これで おしまい!

 

 

 

 

 

 

 

 ☆彡

 

 

 <2年成長した少女の視点>

 

 

しなびてヨレよれの服を着た少女は政府管轄の服の無料配布場所(リサイクルボックス)に居る。そでは色々と貧乏人に用立てくれる。貧困者の救世主的存在である。

 

少女のキャラ的イメージは貧困なストリートチルドレン風味。

ドラマ「僕たちの勇気 未満都市」で出てくる役者達の様な雰囲気をイメージして欲しい。。

 

リサイクルボックスにて服の提供を受ける少女。

車の行き交う大通りで騒音が鳴る。ボックスを管理してる係りの公務員と女は会話をしている風であるが、騒音に聞き消される。

少女は中古だが綺麗な服を受け取り、笑顔で帰る。道路の大通り沿いを歩き、しばらくすると、路地裏に入る。

 

 

 

 参考画像路地裏。

 http://432.mitemin.net/userpageimage/viewimage/icode/i2575/

 

 

 

その路地裏で2人のスラム街の荒くれ者的な女に囲まれる。

 

女たちは高圧的な態度で不良ぽく言う

 

メス豚A「お、あんた、いいもん持ってるじゃん。」

 

メス豚B「ほんと、ほんと」

 

 

言われた側の女の名はヤツハシ。短かくしてヤシ。

 

ヤシは困った顔をしてる。

 

メス豚A「あたいのこの服、みてよ。凄くボロボロじゃない?

 

メス豚B「ほんとだ~ こりゃああ、可愛そうだ~

 

不良たちは物欲しそうな目で、ヤシの品を見る。

 

ヤシは無視しようとつっきる。

 

女たちに取り押さえられて脅迫される

 

メス豚A「あんたさ~、やさしさってないの?

 

メス豚B「そうそう。可愛そうな人を見捨てて、自分だけ、いい服着ようっての?、それずるいんじゃない?

 

 

おどおど、まるでイカリしんじ風に気弱になるヤシ

 

ヤシ「た、たのみに行けば、も、もらえ・・・

 

 

 

メス豚A「はあ? あたしらは、あそこを何度も利用しているのは、あんただって知ってるだろう」

 

 リサイクルボックは制度上、何ども利用できないらしい。

 

 

にらむメス豚たち

 

ヤシ沈黙

 

 

そこへ、はなわ豪邸みたいな家の御子息である青年が通りがかる。青年の名はエイプリルフール、略してエルが路地裏の手前にバイクを停車する。

エルは路地裏とは、25m程、離れていて、ヤシとメス豚たちのやり取りに気付いてない。

エルは信号待ちをしている。

 

 

ヤシを睨むメス豚の状況は変わっていない。

 

ヤシは沈黙の後、嫌々ながらも2人に服を渡す。

 

メス豚Aがヤシから服を奪おうとしたそのとき、

 

ヤシの手をがっちり握りる者が現れる。

 

 

その者は女、風貌は17歳くらい。身長は165cm

 

ヤシとメス豚女は12歳。身長の差があり、女を見上げる。

 

 

 

ヤシ「か、かのん、お姉ちゃん!

 

 

 

ヤシの表情が安堵する。

 

 

 

カノン「ヤシ! また虐めらてたね。 嫌な事があったら嫌だとハッキリ言わなきゃ。

 

若干説教じみたカノン

 

ヤシは塞ぎ込む。塞ぎ込む姿を見て、怒られるのは真っ先に自分だと思って2人のメス豚女児は訳が分からず、自分達の顔を見合いながらキョトンとする。

 

 

 

 

 

「あ!!」

 

瞬間、カノンはふとっ閃いた様に、大声をあげる。

いきなりの大声に2人の豚女児、一瞬びくつく。

 

ずかずかと2人に詰め寄るカノン。Aの顔を覗き込み。そしてBの顔を覗き込む。

2人は、まるでさっきのヤシの様に怯え始めた。

 

女A「な、なんだよ・・・、文句あるのか。

 

 

カノンはそれを聞くなり笑顔になり大きく手を振りかぶり、殴る体制

2人は恐怖で目をつぶる。

 

気付くと頭を撫でられてる2人。不良系女児らは困惑する。

 

 

カノン「こんどから、ウチのヤシを苛めるときは、堂々とやれ! こんな狭い場所(路地)でやられたら、道がふさがれてカナワン!

 

 

カノンは2人を撫でた後、ヤシの手を引いて行く。

 

 

 

ヤシとカノンは手をつないで歩いている。路地の狭い世界を進む。

 

 

その後ろ姿を見てる女子2人は不満げ。その背後から「おい!」と肩を叩かれる。

びくつく2人。

背後に大柄な何かが・・・

 

 

 

 

 

 

☆彡

 

 

<一方のヤシ達は路地を進んでいる>

 

 

 

カノン「ヤシ、あんたももっと強くならなきゃ。 でなきゃ、こここでは生きていけないからね。」

 

 

 

ヤシは沈黙、涙する。

 

カノンは少し言い過ぎたと反省して、ヤシの頭をくしゃくしゃにする・

 

 

 

<5年前の出来事を思い出しているヤシ・・・>

 

神父が死んで絶望に打ちひしがれていた6歳のヤシは、一人教会にて泣いていた。

 

そこに12歳のカノンが突然現れた。

 

カノン「何で泣いてるの君?」

 

 

ヤシにカノンは問いかけた。

 

二人はこの時、初対面だった。

 

目の前に居るこの女は誰か判らない。

判らないが、ヤシは、カノンに抱きついた。

 

ヤシは泣き疲れて寝てしまうも、カノンの手を握っていて放そうとはしない。

 

 

 

 

 

<時間は現代にもどる>

泣き止んでるヤシはカノンに手をつながれてる。

 

 

 

<一方の青年>

ぶんぶんとふかし、大きな病院へと入る。

そこで診察を受けていて、レントゲンを見ながら説明を受けている。

 

 

<青年は海岸沿いを走ってる。少し雪が降っている>

 

 

<一方の女子AとB>

古いが小奇麗なアパートの一室で、正座している。

 

大柄の女が叫ぶ。

ストレス発散するように、叫ぶ。

 

 

 

「あまえら、判ってるのか!!。弱者から物を奪おうなんて、恥知らずもいいところだ。」

 

大柄の女はAとBの前をウロウロして、足元を強く踏みつける。

ABは恐怖し目を逸らす。

 

タバコの煙がABの顔に近くなる。

 

大柄の女はシャガミこみ、睨みつける。

 

「判ったか?

 

AとBは返事をするが、声が届かない。

 

「聞こえない!」

 

高圧的な態度で屈服させられる様に、AとBは半べそかきながら返事をする。

 

そこへ、ドアをノックする音。

しつこくドアをノックする音。

 

大柄女「なんだよ! うるせいな

 

 

<視点、アパートの外>

大柄の男、ジャンパーを厚く着た男が、やってくる。

ドアをノックする。

扉を開き、さきまでAtoBを説教してた女が出てくる。

 

 

<視点、ヤシとカノン、教会にて>

 

 

ヤシは粉を鍋にれ、給油入れのポンプから水を流し込み。カノンがこねる。小麦を水で溶かす作業をくり返してる。

小麦のメーカー名は「医龍」中国語表記であり、とても安い値段。

 

その教会の中に他に数人の子供達が、カノンとヤシと同じ様に小麦を溶かしてる。

 

外では焚き火があり、その上に、鍋に張った水。印象としてキャンプ風

 

 

 

買い物から帰ってくる男の子、買い袋には、調味料の類とミルクが入っている。

 

 

カノンは中身を確認して、号令をかける。

 

 

 

皆がその場に集まり、調味料を一人づつ、配っていく。。

 

 

そして買い物を袋を引っさげた、もう一人の男の子が声をかける。

「おねえちゃん。今日、買い物から帰る途中、仲間を見つけたのだけど」

そう言って少年は教会の外を指を向ける。そこには6歳くらいの男の子が居る。隠れる様にしてる。

 

カノンはつかつかと歩み寄り、笑顔で「ようこそ、我らの楽園へ」

そう言い、スーパーの袋から小さなキャンディーを取り出し分け与える。

皆がその場に集まり笑顔になる。それに合わせて男の子も笑顔になる

カノンに手を引かれ、男の子は教会に入っていく。

貧困ながらも明るい世界がそこにある。

 

 

<金持ち青年 エル> 

自宅へと帰り、門をくぐる。執事が丁寧に挨拶する。

大きな玄関を抜けて、食堂の前を横切る。食堂の部屋は閉まっている。

その向こうでは、大きなテーブルがあり、その向こうで、コックによる仕事が進んでいる。

 

青年エルは大きな廊下を進み部屋へと入る。

ベットで横になる。

 

エルは天井をボーと見つめる。

天井は何もなく、壁に埋め込んだライトを凝視するだけ。

 

 

しばらくするとノックの音。ドア越しから「おぼっちゃん。もう直ぐ、夕食の準備が整いますので・・・」

 

その声を聞いて、エルは降りていく。

 

 

食堂の扉にて執事が礼をする。

 

その先を見る青年エル

 

テーブルの遥か遠の一番奥に父親が座っている。

 

長テーブルのサイドには、母親が座っている。

 

母親に対面する様に妹が座っている。

 

父親の真正面になる席に、腰掛けるエル。

エルの前に料理が運ばれる。

 

家族全員に料理が運ばれたところで、父親が祈り始める。

 

それに合わせる様に家族は祈り。

 

エルも祈る。

 

「神の恵みに感謝します」

そう言って、父親が食事を手につけると、皆食事を始める。

 

エルは食事をしていない。

 

「おい、どうしたんだエル」

父親の問いに母親もエルを見る

 

父「もしかして食欲が無いのか?

 

エル「いえ、少し学業の事で・・・

 

父「そうか、だが、あんまり根をつめるなよ。お前は次期頭首なのだからな、

 

母「そうよ。ちょっとくらい勉強ができなくても、大丈夫よ。それよりも食べなさい。

 

 笑顔の両親ありけり

 

 

エルは笑顔になり、

「はい、おかあさま。おとうさま」

と、返事をして食べ始める。

 

父「ところでアネロ。今日は学校でどうだった?

 

妹あねろ「うーんとね。うんとーん。たのしかったぁあ

 

あねろは、7歳、小学校に入学したばかり、たどたどしく話す。

 

家族の笑顔が食卓を囲んでいる。

 

 

<食事も終わり部屋でくつろぐエル>

こみ上げる不快感に襲われて、トイレに駆け込み吐く。

口を拭うと血。

 

 

 ☆彡

 

 

 

<一方、AtoBを叱っていた大柄の女は、部屋で気持ち良さそうに男とミッドナイトオール>

ベットのそばにはコップと注射器があり、男とエキサイト。

アパートにあえぎ声のみが響き渡る。

そのアパートにAtoBは居ない。

 

女子AとBは、夕暮れ時、コンビニの前で弁当をほうばる

その際、中年のおっさんに声をかけられ、白い紙袋を渡す。

おじさんは人目を気にする様に、紙袋を抱えて帰る

帰り際、紙袋の中身を調べ白い粉を注射器を確認。顔が笑顔に変わる。

 

 

 

☆彡

 

<翌日、深夜3時>

教会の中にて、寒さを防ぐには万全とはいえない薄いふとんに皆で寄り添って寝ている。

そこにカノンの姿は無い。

 

教会の扉をゆっくりと閉めて、外に出る。

手には懐中電灯。

ライトをつけながら、仕事場として、新聞社へと向かう。

さびれた新聞社で、いつ倒産してもおかしくない。

 

職員は5名程で、社長に声をかけられる。

 

社長「やあ、おはよう。今日もごくろうさん。

 

カノン「はい、社長、おあようございます。

 

社長「もう、やめてよ~。社長じゃ恥ずかしいよ、しゃ~でいいよ。

 

 

困惑するカノン

「でも・・・

 

「だから、いつも言ってるでしょ。この不景気でマトモナ給料が支払えないのに、カノンは人一倍頑張ってるって、頭が上がらないのは私の方なんだよ。

 

「そうそう。

もう一人の中年男性が社長にあいずちを打つ。

 

社長「ほら、副社長のふくちゃーも言ってるんだから、気にしない気にしない・

 

そこに2メートルくらいの美女が現れ、3人を見下ろす。

「無駄口を叩く暇があるなら、仕事してください。

 

3人は動けずに固まる。

2メートルはデスクに戻りチラシの仕分けをする。

 

「さあ、しごとしごと」しゃーとふくちゃーはデスクに戻り、新聞の仕分けを始める。

それに続き、カノンも仕事を始める。

 

 

4人は仕事が終わると、バイクに乗り込む。

5倍速のスピードで配り始める(映像的に・・・)

配る場所は人口密集地のオフィス街。

一般家庭には配らない。

配るのは主に、資産家、自営業者、サラリーマンの集まる施設ばかり、その中で、カノンはエルの豪邸にも立ち寄り門番に新聞を渡す。

 

 

 

 

<青年エル視点>

早朝6時エルは門番に声をかける。

 

門番「今日は、早いですね、ぼっちゃん。こんなに早く、いったいどこへ?

 

エル「ちょっと高速道をぶっとばしたく

 

「また、何を言ってるん・・・

沈黙する門番。

 

いつもと様子の違う門番に疑問を感じたエルは問いかける。

「じょーくだよ?」

 

ほっとする門番。

 

 

エル「今日は、早い内に学校行ってレポートしないといけないのだよ。

 

「そうですか、そうですか。

納得する門番。

 

エル「ところで、それ新聞?

 

門番「え、あ、そうですが

 

エル「何か、良いこと書いてあった?

 

門番「え? 良いことですが? ・・・・得には・・・

 

エル「そうか・・・、まあいい、とにかく行くから

 

「はい、いってらっしゃいませ

 

エルは門を出て行く。

 

 

カノンとエルをバイクですれ違う。

エルは籠に一杯入った新聞をちらっと見た。

 

 

都心を抜け、山を登り城みたいな学校に到着。

バイクを山の中に隠して登校。

エルは図書室で医学に関する書物を調べている。

間・・時計の秒針が鳴る。

 

 

<カノン視点>

仕事が終わり、その日の給料を貰う。

10ドルと55セントの硬貨を受け取る。

 

その後、徒歩で教会へと徒歩り、7時頃、皆がカノンを迎えてる。

「お疲れ様、お姉ちゃん」

皆が口をそれて言う。

昨日、拾った子供も真似をする。

朝食は既に子供たちで用意されてるらしく、

 

カノン「あ~~~腹減った~~~」

 

たべよたべようテンション。

 

 

 

 

<エル視点>

本を棚に仕舞い、教室へと向かう。

授業を聞く。

窓のそとをなんとなく見る。

 

 

 

 

社会科の授業をしている。先生は語る

第5次オイルショックと食糧危機で30年前に時代は大きく変化してたこと。

世界の競争が激化して、勝ち組と負け組みが別われた。金持ちと貧乏が2極文化して、中間が少なくなった。この予測は既に100年も前からされていたのに、各国は互いに歩み寄れず、なすすべなく、なにもできなくなった。

資源の少なさの問題で政治では民主主義制度を推進されず、すべては国民の民意に任せられたこと。

この学園に通える者は幸福であり、社会の勝ち組だといわれる。、

弱者の為に何とかすべきたど熱弁をふるう教師。

 

しかし、青年含めて誰も聞いていない。

 

生徒が規律して先生に言う。

A「先生、きもちわるいです」

 

B「そうです。綺麗ごとは止めてください」

 

C「僕らは世界のライバルとたちと戦わなきゃならないのです。資源が無いのだから仕方がありません。少なくとも僕は貧乏人を見捨てます。そうしなければ、いずれ、僕らの資源が奪われてしまいます。

 

先生は『切腹!』と叫びながら、窓の外へジャンプする。

 

 

 

 

☆彡

 

<ベットインしてる薬常用者の隣の部屋で>

女子AとBは、スヤスヤと寝ている。

 

男がベットから降りて、タバコに火をつける。

 

大柄女「あたしにもちょうだい。」

男はタバコとライターを放り投げて渡す。

 

大柄女は隣のへやのドアを開けて、怒鳴り散らす。

 

「おい、早く起きろ!

 

 

女子二人は、冷蔵庫から食材を取り出し、ご飯を作る。

 

それを食べる大人の二人

 

それを見る2人に「あ、もういいから」

 

その言葉を確認すると、2人の女子は手を繋いで外へ出かける。

 

コンビ二まできたら、鬱憤を晴らす様に愚痴る

 

A「あーもう、むかつく、あのクソババア。

 

B「だーね、殺してやりたいね。

 

A「いつも食べるの昼のなのに、なんで、今日にかぎって早く・・・

 

B「ほんとほんと、

 

A「あ~かったるいわ~あたしらも覚せい剤やりたいわ~

 

B「そうだね~

 

お日様がABに、にっこり微笑む

 

 

そこに携帯から電話が掛かる。

Aが話し終えて切る。

 

A「どうやら新規のお客さんさんらしい。いくよ」

 

B「え~。もう、めんどくさい~

 

2人の女子がコンビ二でしゃがみ込んで、パンツが丸見えの所、変なおじさんが声をかけてきた。

「ねえ、君たち。よかったら、お兄ちゃんにパンツを売ってくれないかな。

 

きもいー!

AtoBは躊躇なく、自称お兄ちゃん叔父さんを蔑みの眼差しを向ける。

 

しかし、修羅場を生きているこの女児、柔軟に対応し、売買契約成立。

 

2人はパンツを脱ごうとスカートの中に手を伸ばしたそのとき

 

自称お兄ちゃん叔父さんから待ったの声が掛かった。

 

自称お兄ちゃん叔父さんは、自ら脱がしたいと申し出た。手を煩わせるのは忍びないらしい。

 

これには女児さんたちも自称お兄ちゃん叔父さんの足元を見るしかない。

 

更に、追加の金を要求した。

 

そうしてまたも売買契約成立、自称お兄ちゃん叔父さんは、喜んで家路へと帰りました。

 

その光景を見ていた警察は、自称お兄ちゃん叔父さんを逮捕し手柄を上げた。

 

 

女子児童は警察の事情聴取に付き合わされるハメになった。

親御さん電話を駆けるとかで、今、麻薬でラリッテる家族の元を電話駆けた。

 

 

<ベットにてラリッテルばばあと男。>

 

「え? なに!! 警察!?

電話に出ているババアに、男が問いかける。

 

Aは事の敬意をババアに説明してる。

 

電話の声にうなずきながらも、男はそわそわ、女も家中をうろうろ。

 

電話を切った後、真相がわかり、世界の終わりから開放された様に、その場にうずくまった。

 

 

<警察にて>

ババアが善人らしく、子供たちの手を繋ぎ。作り笑顔している。

警察はのんきにも、『幸せなご家庭ですね』と口走る。

その言葉に、AtoBの眉間にシワがよる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<麻薬売買を目撃するカノン>

 

ある日、カノンはスーパーで買い物した帰り、大通りを歩いていた、カノンは自称お兄ちゃん叔父さんに声をかけられる。

 

「宜しければ、パンツを売っていただけませんか?」

 

 

カノンの右ストレートが自称お兄ちゃん叔父さんに炸裂する。

倒れたそいつのポケットから、女子児童のパンツがこぼれ落ちた。

 

軽蔑の眼差しで、蔑み、ノックアウトした自称お兄ちゃん叔父さんを放置して歩いていた。

 

大通りを進んでいるとコンビ二の前にて、AtoBが居た。

 

カノンの脳裏に自称お兄ちゃん叔父さんの記憶が蘇る。

 

それを消す様に頭をブンブン振る。

 

しかし、イメージはカノンの脳内を侵食。AtoBが自称お兄ちゃん叔父さんと売買契約を成立させたのではないかと疑い、2人に詰め寄よろうと、近づいた。

 

と、そこへAtoBに話しかける中年男が現れる。男はAtoBがから、紙袋を貰いうけた。

おじさんは大通りを、カノンの方向へと歩いてきた。

カノンはすれ違い。不思議そうな顔をする。

その問いをAtoBにぶつけてみる。

toBは、嘘を話す

 

A「え? 何もあげてないよ。あれあ叔父さんが私たちに肉マンを奢ってくれるっているから、断ったんだよ

 

B「そうそう。知らない叔父さんは、名に考えてるか判らないし、怖いよね~

 

「「ね~」」

 

2人は笑顔で顔を合わせる。

 

 

この光景に安心したカノンは大通りを進むが。しかし、違和感が残る。

自分の目には女子たちのポケットから紙袋が取り出された気がしたからだ。

 

 

 

<青年エル視点>

病院から出てくる

思い出していた。

病院での話を思い出し、血を吐いた事を思い出し、医学書読んでもネット調べても先が無いのを自覚していた。

 

親に言わなければ成らないのだが、踏ん切りがつかない。

先生には家族に真実を告げない様に買収していたから、ばれずに済んでいる。

医者からは家族に真実を話す様に説得をうけたが、それでも意思は固かった。

なにか、助かる方法を見つけてからでも、告知は遅くないと主張したが、それでも幾ら調べても方法は無かった。

 

バイクにまたがり発進さえようとするが手が止まるエル

空を見上げてため息つくところに、

 

自称お兄ちゃん叔父さんが救急車でかつぎこまれる。

 

それを見て、また、ため息を漏らすエル。

 

 

<警察視点>

自称お兄ちゃん叔父さんは病院にて、殴られた経緯を伝える。

何もしてないのにいきなり殴られたと言いはるが、証拠のパンツをはいているし、証拠パンツがポケットからでてくる。

あわてふためき、しぼりだした言い訳は

「店で自分で買ったパンツなので法律的に何も問題ない!」

 

ええ、それは問題ありませんけど、前科あります。

警察はその事実をちらつかせて、パンツのDNA鑑定を求めてきた。

 

その求めに対して顔面蒼白になった自称お兄ちゃん叔父さんは窓から身を投げた。

 

 

 

<葬式>

自称お兄ちゃん叔父さんの葬式である。

棺に入れられ家族が悲しむ中に、家族はエルの学校の先生の遺影を手に持っている。

エルの学校の先生と自称お兄ちゃん叔父さんは、兄弟だった。

家族は兄弟そろって早くに死んだことを嘆き悲しんでいた。

 

 

<カノン視点>

 

カノンは神父の墓の備えられた花を交換していた。

その際、自称お兄ちゃん叔父さんの葬式が目に飛び込んできた。

 

土葬される様で、棺が土に入れられる。

カノンはその光景をみて「残された家族に、神のご加護がありますように、アーメン」

と、一言呟き、その場を後にする。

 

 

 

 

 

カノンは教会にて、勉強をしている。

学が無いとこの先困るからと新聞社の、しゃーが カノンに教材をくれたのだ。

カノンが勉強中は子供たちは静かにしている。

 

しかし、子供のたちの騒ぎ声が聞こえる。

 

気になって集中を解いたカノンは教会には見回すが子供達は居なかった。

外に出てみると子供たちが居て、誰か取り囲んでいる。

子供たちはエルを取り囲んでいた。

 

 

<エル視点>

スーパーにてレジ打ちの練習中のお兄さんが居る・

レジをうちの練習をしていると、お客さんが間違えて、会計に来た。

『練習中』のプレートに気付いていない。

 

 

籠には大量のお菓子がある。チューンガムはチョコレート、スナック菓子が、てんこ盛り。

エルは自分の間違いに気付き、そのまま別の列へと向かう。

 

その光景を不思議そうに見るレジ打ち。

 

エルはスーパーの駐車場に置いたバイクへと向かう。

バイクには子供たちが集まってる。

子供たちはバイクに夢中で気をとられ、バイクの主が突然、現れたのに驚き、逃げる様にバイクから離れる。

 

エルは、その場でお菓子の封を開けて食べ始める。

それを羨ましそう見る子供たち。

教会の子供である。

「お兄さん凄いね。これ全部、一人で食べるの? 」

うなずくエルは子供にも目もくれず食べ続ける。

どうしてこんなに食べるの?

「ん? これには理由があってね。実はオレお菓子とか食べた事ないんだ。健康に悪いって親に教えられてから、怖くて食べられなくてね。」

 

「で?おいしいの?

 

沈黙するエル

(コックが作るものと比べて大差ないかも)

 

「どうしたの?

 

「いや、別に・・・

 

そこに昔、登場した教会でキャンディーを貰った幼児6歳が声をかける。

「そんなに食べたいなら、教会にくるといいよ~

 

エルは疑問する。

 

幼児「教会に行くとね、お姉ちゃんがキャンディーをくれるんだよ。だから、お菓子が食べたくなったら、くるといいよ~

 

幼児の言葉に、ますます疑問の表情を浮かべるエル。

 

「教会の場所、教えてあげるから、いこうよ。

幼児はエルの手を引っ張る

 

エルは幼児につれられ歩いた。

 

長い道のり。

 

 

エル「どこまで行くんだ?」

 

ガキ「もうちょっと」

 

ため息するエル。

それをよそにバイクを楽しそうに触る子供たち。

 

 

エル「まだか???

 

ガキ「もうちょっと

 

ため息するエル。

それをよそにバイクについてしつこく聞く子供たち

 

どこまでも歩き続ける

 

<教会にて>

 

教会に付いた時、エルは疲れ果て、その場に蹲(うずくま)っていた。

子供たちはエルの持っていたお菓子に群がって騒いでいる。

 

 

子供ら「おわーすげー。これ、食べていいのほんとに?

 

うなずくエル

 

子供ら「でも、ほんとうにほんとうに食べていいの?

 

疲れて返事できないので、うなずくエル

 

子供たちは思い思いに取ろうとする。

 

そこに、カノンが現れる。

 

カノン「あなたは、一体・・・

 

ぜいぜい、ハアハアのえるの光景に

意味不明で沈黙する。

 

「えと? よく判らないですが、この子供たちのお菓子は貴方が?

 

ぜいぜい、ハアハア答えられないエル。

 

 

<教会にて>

お茶をすするエる

もてなしをされている。

一息ついたところで、

 

エル「子供たちに、聞いたのですけど、教会に来ると、『おねちゅあん』という者がお菓子をくれるというのは本当ですか?

 

カノン「え?? (やばい。この人何を言っているのか訳が判らない。お菓子を持ってきたのになんで、お菓子が欲しいの? それに『おねちゅあん』って何??)

 

沈黙するカノン。

 

エル「どうかしましたか?

 

カノン「いいえ、なんでもないです。

 

 

 

気まずい空気

 

 

カノン「ところで、今日はどうして・・・

 

 

 

エル「ですから、教会に来ると、『おねちゅあん』いう者がお菓子をくれるその理由です

 

カノン(えーーー! もう、わからない。何がなんだか判らない。そうだ、話題を逸らそう

 

 

 

 

 

カノン「こ、この教会は、、聖母マリアを信仰するもので、キリストの教えを・・・

 

 

 

 

 

エル(なんだ? こいつは?? オレの言ってる意味が理解できないのか???。。。。まあいいや、そもそも子供のたわ言だ。会話に辻褄が合わなくて当然だ。さて、帰ろう。流されたとはいえ、あんなに歩かされるとは思わなかった。面倒に巻き込まれる前に、さっさと家に帰ろう。)

 

エル「あ、その話は結構ですので、私は帰らせてもらいます。

 

 

 

エルは立ち去り、ドアから出ようとしたとき、

 

 

 

「お兄ちゃん、お菓子もらえた?

根本原因がエルに話しかけた

エルの表情はドライ

 

 

 

エル「うそつきは泥棒の始まりだぞ。

 

 

 

6歳ガキ「う、うそじゃによ

 

 

エル「いいや、確認したけど、そんな事実はなかった。

 

 

6歳ガキ「ほんとだよ

 

エル「うそだ

 

6歳ガキ「ほんと、

 

ほんと嘘のループ

 

「うわーーーーーーーーん

泣き出した6歳ガキ

 

おろおろするエル

 

皆が集まる。

 

 

 

「ちょっと、一体、あなたどういうつもりですか!

カノンが問いかける。

おろおろするエル

 

 

 

 

 

 

 

 

<教会にて>

 

カノン「事情は判りました。そういうことでしたか・・・ですが大人げないじゃないですか。子供相手にムキきになって・・・

 

エル「ムキ? ムキとは、感情的になり我を忘れるというムキのことですか?

 

 

立ち上がるエル

「私は至って、まともです。先ほどの私は感情的でなく、子供の間違いを教える。いわばしつけるために言ったのです。感情的とは、不本意にも泣かさせてしまった後におろおろした態度に対して感情的と言うのです

 

 

カノンは、いきなりの主張にたじろぐ。

 

エル「あ、あと、今の私は感情的です。理由は貴方が私よりもどう見ても長く生きてる癖に、年下の思いに鈍感だからです。大人なら子供の気持ちを察して当然でしょう。

 

カノン(あ~~~~、なんだコイツ。いってる事むちゃくちゃだよ。子供の気持ちを察するって・・・さっき子供泣かした癖に自分の事棚にあげてるし~

 

 

 

エル「あ~~~~、なんだコイツ。いってる事むちゃくちゃだよ。子供の気持ちを察するって、さっき子供泣かした癖に自分の事棚にあげてるし~  いま、そんな風に私の事を思ったでしょう。表情を見れば判ります。とても侵害です。私は先ほど、しつける為にだと言ったでしょう。それをまるで見下すようにして。。。貴方は人に責任を擦り付けて、大人として恥ずかしくないのですか?

 

 

感情的になるエル

 

カノン(あーーーーーー! なんかめんどくさいー、

 

エルの表情が悲しい表情になる。

 

 

「もう、帰ります。」

エルは感情がドリフトしていくように、カノンに背を向ける。

教会のドアに向かう。子供たちはエルを避ける様に道をあける。

エルは去る。バイクを手押しで路地へと消えていく。

 

 

「お、お兄ちゃん、お菓子ありがとね~

子供たちは手を振っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

<AtoBコンビ二で売買している>

 

麻薬の売買しているAtoBが居る。その大通りをエルがバイクで突き抜けて行く。

 

買い手と会話するA。それを見ているB

 

A「こんどから取引場所が変わりますので注意してください。取引場所と方法は折り返しこちらから電話致しますので、お待ちください。

 

買い手「いつまで、待てばいいの? 

 

A「えと、遅くても一瞬間くらいで、いつもどうりの取引が可能になると思います。

 

 

BはAの会話を見て思い出していた。

 

 

 

~回想シーン~

 

アパートにてAtoBがババアから、話を聞いている。

 

A「売買の場所を変えるのですか?

 

ババア「ああ、そうだ。最近、広くやりすぎて、バレそうになってる。前に、知ってる奴に売買しているところ見られたと言ってただろう。それに、最近、俺たち意外にも薬をさばいてるやつが、いるらしくてな。しかもそいつら、ちょっと危なくてな。同業者がパチでヤラレチマッテル。

 

A「殺される?

 

ばばあ「ああ、そうだ。裏で大きな組織が動いてるみたいで、俺たちの客を奪うツモリみたいなんだ。だから、場所をもっと都会から遠ざける

 

A「引っ越?

 

ばばあ「めんどうだが、仕方が無い。お前たちも殺されたく無いだろう。だから今から、支度するんだよ。とりあえず、お前たちは、今の客をさばいて来い。終わったら直ぐに帰って来るだぞ。こっちも仕事が山済みだからな。

 

 

 

<回想から戻る。>

 

Aは客と売買を契約を終わらせた・

その光景をBはじっと見ていた。。

 

売買が終わって一段落の後、

 

B「ねえ、私たちっていつか殺されちゃうのかな・・・

 

A「・・・わかんない。

 

B「ねえ、逃げない??

 

A「逃げるってどこにさ、逃げたら絶対あいつらに殺される。

 

B「ヤシの居る教会に行かない?

 

A「はあ? なんであんな奴が居るとこに!

 

B「でも・・・

 

A「今さらだよ。どの面(つら)下げて行けいいってんだ? 馬鹿にされてコキ使われるのが落ちさ!

 

Bは反論できず黙った。

 

 

 

 

<夜、誰も通らない路地で明かりもない場所にて>

懐中電灯を持った男が居る。

そこに、もう一人の男が現れる。

麻薬の取引をしている。

その路地の出入り口を囲む様に、闇に紛れた男が7人居る。

7人は路地から出てきた2人の男を一斉に捕まえた。

 

売り手も買い手も車の中に押し込まれて連れ去られる。

 

 

 

 

 

<コンクリートの壁に覆われたところ>

男2人は手錠をかけられ、一人に涙を流して命ごいをしている。

構わず暴行を受ける

 

「だれから、薬を仕入れた!アジとはどこだ!」

 

 

朝鮮系の人「私は知りません。買っていただけなんです。

命乞いをして主張する。

だがボコボコにされる。

 

 

それを苦痛そうに見てる売人。

でも言えない。なぜなら言えば、様済みとなり、どのみち殺されるから。

 

 

 

 

時間は刻々と流れ。コンクリートの世界に光が差し込み明るくなる。

朝がきた。

2人はそもまま、息絶えた。

 

 

 

<教会にて>

深夜、誰かが、教会の扉を叩いている。

何事かとカノンは出ると女子Bが涙を流していた。

事情を聞くと、深夜トイレにBが入っている間にマフュアが玄関から進入してきた。恐怖を感じて隙を見て一人で逃げ出た。

携帯で警察に助けを求めたが信じて貰えない。半信半疑で警察が駆けつけたときには、もう誰も居なくて、アパートはもぬけの空だったらしい。

 

女子Bは自分の罪を神に向かって懺悔した。

ヤシを苛めた事も懺悔し、覚せい剤の売買についても懺悔した。

育てたくれた親たちを死ねばいいと思った事を懺悔した。

「だからAを返してくれと・・・」神に願った。

 

 

 

<トイレにて>

エルは吐血中

しんどそうに、その場に蹲(うずくま)る。

豪邸のトイレだから、少し広い。

 

警察のサイレンが聞こえる。

空にサイレンが成る。

 

教会のカノンの顔が脳裏を過ぎる。

 

(なんで、こんなときに思い出すのかな・・・

 

よっぽど腹が立ったのかなオレ? 

 

なんで、こんなに腹が立つんだろうか・・・・

 

 

 

エルは突然、笑顔になる。

バイクに乗り込み発進。

門番を無視し、そのまま町をつっきり。

教会に到着。

 

教会ではA子ちゃん誘拐で大変な空気。

そのなかを ずばずばと歩いていき、カノンの前にて

「オレはカノンが好きなんだ」と一言

 

 

は?

という顔をしたのは言うまでも無い。

皆がそう。

 

エル「おい、男が女に告白してるのだぞ。そのリアクションは一体どういう訳なんだ?テレビでは・・・

 

 

 

 

<カノンによるAちゃん誘拐事件の説明終了>

エル「ふーん よし判った。協力しよう。

 

 

カノン「協力って??

 

 

エル「判らん。好きな人が困ってるのだから協力するのは当然だ。

 

このシーン作者でも、どう説明していいか判らない空気が流れた

 

 

<監禁されている。女子A、ババアと連れの男>

 

コンクリートの壁。小さな窓が手の届かないところある。

地面には前に死んだ者の血痕が染みとして残っている。

 

3人とも無傷である。

 

サングラスを駆けた男は外す。

 

「そうか、お前たちは家族ぐるみでしてたのか~ へえ~。仕入先の居場所も確認できたようだし、お前ら、生かしておいてもいいよ。

 

3人は笑顔になる。

 

「その代わり・・・オレらの仕事の手伝いして貰うけど良いか?

 

ババアと連れは顔見合わせて、うなずく。助かりたい一心。

 

「オラらも鬼じゃないんだよね。人手は欲しい。それに今まで同じくらいの収入は保証しよう。

 

タバコをすい始めるサングラス男。

ババアの顔に煙を吹きかけ、連れに吹きかける。

 

「だから俺たちのこと内緒だよ。

 

 

<エルは一旦家に帰り、ベットに寝転び、ボーと天井みつめる。物思