2012年04月19日 09時45分

印刷 問題点を報告


「福島原発の事故処理遅れで放射能汚染のリスク残る」【ドットコモディティ】

「福島原発の事故処理遅れで放射能汚染のリスク残る」

ドットコモディティ株式会社

コモディティ専門情報サイト「Commodity Board(コモディティ・ボード)では、米国デリバティブ誌「Futures 」のWEB版「FUTURES MAG.COM」に記載されている、世界中の旬なマーケット情報やコラムについて、原文や日本語訳文をお選びいただき、ご覧になれます。
https://commodity-board.com/2011/05/futures-magazine.html

(4/19更新)
おはようございます。

僕は、福島原発の事故が、完全に収束していないにもかかわらず、他の原発を再稼動させる動きに出ていることはまことに非常識なことだと思っているが、当の与党はそうは考えてないことはこれまでの一連の動きから明らかだ。では、その福島原発の今の状況はどうなっているのかについては報道らしい報道がほとんどない。

この福島原発の現状について、4月に視察を行った米上院エネルギー委員会の有力メンバー、ロン・ワイデン議員は、「非常に危険」と指摘している。

同米上院議員は、「福島第一原発の原子炉建屋が再び地震や津波に見舞われれば、崩壊し、当初事故よりも大規模な放射性物質放出が起こる恐れがある」と警鐘を鳴らした。更に、「日本政府と東電は動きが遅く、危険な核燃料棒を原子炉から取り出していない」とも指摘。これに対し、東電は「行程表を着実にこなすことしかできない」と、公務員のような回答。外務省はコメントを控えている。

福島第一原発の事故処理で未解決となっている部分は、特にメルトダウンが起こった3基の中の4号機の問題。「圧力容器が放射性燃料と外の世界を隔てているが、4号機の核燃料棒はこうした容器の中ではなく、屋上のプールに保管されている。この使用済み燃料 プールの水が、燃料棒を低温に保ち、外の世界から遮断しているものの、水が漏れたり、地震でプールが崩壊したりすれば、この燃料すべてが外の空気にさらされ、過熱し、大量の放射性物質を放出する危険性を孕んでいる」のだという。

更に、同上院議員は、「使用済み燃料をすべて取り出す作業に最大10年を当てている。あまりに危険な日数だ。この地域に再び重大な地震関連の事象が起こると考えた場合、甚大で継続的なリスクをはらんでいる。同原発の本当の地震リスクに対する過小評価は深刻であり未解決のままだ」とも警告している。

今回の福島原発の事故により、東電の原子力の管理があまりに杜撰な事態が白日の下のさらされたわけだが、福島原発の管理状態は、日本全国の54基も同じように杜撰であるのだとするなら、とてもとても危険過ぎて普通の神経では再稼動など考えるはずがない。

============================================================
(本レポート筆者のご紹介)
「小針秀夫氏」
トーキョートレーダーズタイムズ代表取締役
東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョートレーダーズタイムズを設立。
現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中。

1)本レポートは、ドットコモディティ株式会社が信頼出来ると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成しておりますが、レポートに記載されている情報が正確であるとの保証は致しかねます。情報に関し不完全な場合もございます。本レポートに記載する価格、数値等は、過去の実績値、概算値、もしくは将来の予測値であり、実際の数値とは異なる場合があります。本レポートは将来の結果をお約束するものではございません。また本レポートに記載されている情報をいかなる目的で仕様される場合におきましても、お客様の判断と責任において使用されるものであり、本レポートにある情報の使用による結果についてドットコモディティ株式会社が責任を負うものではありません。投資に関する最終決定はお客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。

2)本レポートに記載されている内容の著作権は、原則ドットコモディティ株式会社に帰属いたします。本レポートにおいて提供されている情報に関してドットコモディティ株式会社の承諾を得ずに当該情報の複製、販売、配布、公表、修正、頒布または営利目的での利用を行う権利を有しません。


<会社概要>
会社名 : ドットコモディティ株式会社(http://www.commodity.co.jp/
所在地 : 東京都渋谷区恵比寿1-21-8 セラ51 ビル6F
代表者 : 舟田 仁(じん)
資本金 : 18 億9,999 万円
事業内容:国内商品先物取引およびそれに関連する業務
     海外商品先物取引およびそれに関連する業務
     店頭商品デリバティブ取引(CFD、スワップ、オプションなど)
     貴金属積立ならびに貴金属の売買に関連する業務  
     金融商品仲介業およびそれに関連する業務

関連URL:http://www.commodity.co.jp/index.html

  • 「福島原発の事故処理遅れで放射能汚染のリスク残る」

    「福島原発の事故処理遅れで放射能汚染のリスク残る」

キーワード ドットコモディティ, 商品CFD, コモディティCFD, フューチャーズアナリスト, 排出権取引, 海外取引, 海外先物, コモディティ, 海外コモディティ, コモディティボード
カテゴリ サービスその他サービス 
業種 金融・保険その他金融 
このニュースリリースについて問い合せる

簡単リンク

このリリースと同じジャンルのランキング

  • カテゴリ
  • 業種

ページの先頭へ