-オーディションはそれで終わったのか。
「オーディションが終わって帰宅すると、夜9時30分過ぎにJさんから電話があり『大事なことがある。すぐに事務所に来い』と言われた。行かなければ大変なことになるという口調だった。事務所に行くと、中は真っ暗で、Jさんの代わりに初めて見る事務所の社員が一人で座っていた。私が『ダンスを踊りましょうか』と言うと『今ここで踊れ』と命じられた。『俺にすがり付く子が本当に多い。後で後悔しないように、お前も今ここでやれ。本気かどうか見よう』と言われた。驚きのあまり涙を流したところ、その人は私のお尻を触り『お前はここでは絶対に大きくなれない』と言い放った。鳥肌が立った。あの人の名前は分からない」
-通報しようとは思わなかったのか。
「当時、私は幼かった。とても怖かった。羞恥心から、誰にも話すことができなかった。芸能人になるという夢に賛成してくれた母親にも言えなかった。Jさんに性的暴行を受けても、誰にも話せなかった女の子たちは、当時の私と同じ心境だったと思う。デビューした後、平静を装って、家族にあの日の出来事を告白した。母親は私が性的暴行を受けたという事実よりも、あまりにも淡々とした私の態度にショックを受けたという。あの日、母親が一睡もできなかったという話を聞いて、心が痛んだ」
-数年間、芸能界で活動していたが。
「Jさんに性的暴行を受けた後、同じようなことがなかったとは言えない。周りの一部の芸能人志望者たちを見ると『有名になるために』体を売ったり、金を渡したりすることは当然だと考えている。私が性的な要求には応じないと言うと、周りの人たちは『うそだろう』と思うほどだ。あのとき『俺にすがり付く子が多い』と言った、Jさんの事務所の社員の話はうそではないと思う。ある友人は『○○さんはこうして(性的な要求に)応じ、私もやった』という話を平気でしていた」
今回の事件を捜査しているソウル江南警察署は、性的暴行に関与した容疑で、歌手K容疑者に対し逮捕状を請求する方針だ。