芸能人志望の女性たちに対し常習的に性的暴行を加えたとして、今月13日に逮捕された大手芸能プロダクションO社のJ社長(51)が、以前にも芸能人志望の女性たちに対しわいせつな行為を繰り返していたことが、新たな証言で明らかになった。女性アイドルグループの元メンバーAさん(29)は本紙の電話取材に対し、デビュー前にJ社長の事務所でオーディションを受けたときのことを鮮明に記憶していた。Aさんは「数年前、女性アイドルグループのメンバーを募集するオーディションがあり、(ソウル市)江南区にあるJさんの事務所を訪れたが、その日のうちにJさんや名前も知らない社員たちから相次いで性的暴行を受けた」と告白した。
-オーディションは初めてだったのか。
「2004年の今ごろだった。春らしい服を着て、ドキドキした気持ちでオーディションに臨んだ。高校1年生のときから歌手になることを夢見ていた。オーディションのために日々練習を重ねた。ところが、2曲歌い終わった後に性的暴行を受けた。私の歌には最初から関心がなかったようだ。私が初めて見た社会はこんなものだった。有名になった今でも同じだ。Jさんだけでなく、尊敬していた先生も、投資家の人たちもみな『一晩付き合わないか』と言い寄ってきた。そのたびに心に傷を負った」
-J社長からどんなことをされたのか。
「Jさんはカラオケの機材やピアノがあるブースに私を連れていき、ドアを閉めた。その場には2人しかいなかった。Jさんから網タイツを渡され、履くよう命じられた。当時、私は21歳だった。羞恥(しゅうち)心がこみ上げてきたが、ただ歌手になりたい一心で命令に従い、ピアノの後ろでストッキングを履き替えた。すると、Jさんは手で私の下半身を触り『気分はどうだ。声を出してもいいぞ』と言った。とても怖かった。私がブルブルと震えていたためJさんは『もっと練習しろ』と言い、自分の事務室に帰っていった」