尖閣購入:波紋広げる 石原都知事「政府にほえづらを」

毎日新聞 2012年04月19日 00時09分(最終更新 04月19日 01時43分)

ワシントンでの講演後、記者団の質問に答える石原慎太郎・東京都知事=2012年4月16日、古本陽荘撮影
ワシントンでの講演後、記者団の質問に答える石原慎太郎・東京都知事=2012年4月16日、古本陽荘撮影

 東京都の石原慎太郎知事が沖縄県・尖閣諸島の一部を都が購入すると表明し、都庁内外に波紋が広がっている。野田佳彦首相が国が購入する可能性に言及したことで都庁内には「国が買えばいい」との声もあるが、多くの幹部職員は「知事は本気だ」と受け止めている。19日に帰国する石原氏の言動に注目が集まる。

 尖閣諸島の一部を所有する男性(69)=さいたま市=と石原氏を仲介したのは自民党の山東昭子参院議員。山東氏によると、男性は山東氏と30年来の知人で、昨年9月1日に初めて石原氏と引き合わせた。石原氏は衆院議員時代、個人で尖閣諸島を購入しようと男性の母(死去)と会ったことがあったという。

 男性は10年に起きた中国漁船衝突事件など尖閣諸島を巡る問題に触れて「個人で管理するには限界がある」と売却の意向を伝えたところ、石原氏は購入に前向きな姿勢を示した。その後も交渉を続け、今月になって売却の意思を固めたという。

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